Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「モノづくりニッポン」の行く末は何処に・・?

 夜中のあの激しい雷雨には全く気が付かなかった。出先の店の若手の女性社員から「あの音や雨音に気づかなかったとは大したもんだ!」と、妙な処で感心してもらった。

 

 兎に角、今年は春先から天候が不順で、葉物野菜や玉ねぎなど、とりわけ北海道産のアスパラなども高値で推移している。

 

 収穫できなければいくら欲しくても消費者の手元には届かない。つまり、生産、流通に消費が循環しないといくらカネをバラ撒いても景気は良くならない。政治政策の欠陥はここにある。

 

 生産、流通に消費にもコストがかかる、人出は勿論のこと技術、運送やスーパーのパート従業員の時給迄あらゆる場面でコストがかかる。それを吸収したうえで「儲け」を出さなければいけない。つまり全体コストを勘案したうえで物価が決まる。

 

 玉ねぎ然りだが、今や小麦、マヨネーズにカップ麺まで値上げが目白押しだ。その背景には宇露の戦時もあるが、兎に角、原材料の輸入コストや搬送コストの高騰がある。それを吸収するために売価は同じでも内容量を減らしてりもする。

 

 中には味の素や化粧品のように振りだし瓶口の穴を大きくして消費の回転をよくすると云った「アラワザ」もある。まあ、尤も生産業者も多くの従業員を抱えているのだから何とか商品売り上げを伸ばさなければならない。

 

 この循環が止まると人々は自給自足の生活を強いられる。その昔は米も野菜も根菜も自前の畑や庭先でそれを食していた。そんな記憶が蘇る。

 

 今ではスーパーや八百屋に行けば食材は簡単に手に入るがそのためのコストは膨大なものだ。一袋20円足らずの「モヤシ」だけの店頭販売では店が成り立たないのはご承知のとおり。

 

 生産、流通に消費分野のそれぞれに儲けを出さなくてはいけないので、コストをまぶしながら、やりくりしている。そのために人材コスト低減のために時給制や派遣切りなどが平気で行われる。

 

 折しも、コロナ禍の折、来月からわが国への海外からの観光客を見込んで入国管理体制を緩和するという。観光立国とは聞こえはいいが、他力本願。これは正に消費分野だけに目を向けた愚策でしかない。

 

 やはりあらゆる分野「生産・流通・消費」が好循環しないと一向に景気は良くならない。「モノづくりニッポン」はもう死語なのかもしれない。