先月、春休みを利用して娘が孫娘二人を連れて瀬戸内海の小島から新幹線を乗り継いで当地に赴いてくれた。
久しぶりの大賑わいの拙宅。子供の声が聞こえる地域や家庭はどこでも活気がある。しかもその上、そこには未来と将来がある。公園や校庭での子供の声がうるさいとクレームをつけるくだらぬ住民も多いが、翻って自分たちの子供の頃を思い浮かべて欲しい。
来宅の途端、何しろ食べ物はハカが行くし、ゴミの量も半端ない。しかも先日買った12ロールのトイレットペーパーがあっという間に底をついた。
来たときはそのリズムに老夫婦が立ち往生、困り者だと、厄介だと閉口したが昨日孫たちが帰ってみればこれほど寂しいことはない。
道徳、ルール、倫理、道理、秩序、正義感が欠如する今時にあって、親子、孫への情愛は欠けることはない。「会ってうれし、別れて淋し孫の声」と、この歳になってしみじみと味わう。