Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

以前掲載の続き「コロナ禍後の社会を考える」(その3)

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 これから先、順風満帆で業績好調などの企業は早々現れないだろう。旅行業者に観光関連事業者、小田急百貨店の新宿本店が閉店するように百貨店、スーパーやファストフード店に居酒屋チェーンも・・何処も雪崩を打って壊滅状態にある。さあ、次はオマエの会社が潰れる番かも知れない。

 

 だから住宅ローンが返済できなくなる前に、お宅も将来を真剣に考えた方がよろしいのでは・・。その前に、子どもの塾代、習い事のお月謝、学校の授業料、給食費などの教育関連費や食事、衣料や医療費などにもシワが寄る。じわりじわりと打ち寄せる家計苦。それに堪え、凌がなければその先はない。

 

 生産立国とは当たり前だが、消費立国という言葉はない。資源、製品や商品を生産しこれを海外に輸出し外貨を獲得する。こうした生産活動に関連して設備投資や流通などを含め衣食産業も活発化し内需が拡大、家計が潤いそれに伴い自動車、交通、レジャー産業やGSもコンビニなど、大小に拘わらず様々な企業が恩恵を受けた。

 

 そうした中では、設備投資や運転資金、(住宅・マイカー)ローンなどの資金需要も旺盛となる。その結果利ザヤ稼ぎの金融機関も増収増益となって、企業努力なくしてお金がガバガバと入ってきて、儲けも拡大の一途となった。これぞまさしく好景気循環の基本。

 

 ところが観光立国などと言って外人さんの国内に落とす金を目当てに「インバウンド」や内需拡大などといった政策を打った途端に事態は変わった。そんなアンチョコな政策では、どこかのタイミングで必ず綻びが生じると思っていた。このコロナ禍の折、やはり事態は思った通りとなった。これを機に膨れ上がった不要不急の事業や商売の整理淘汰が始まっている。

 

 飲食業なぞはその典型だ、オーバーイーツにオーバードリンク。いくら騒いだところで、もともと国内の生産人口対比で飲食店の数が多すぎたのだ。怨むべしは、浮かれた経済・金融・観光政策に酔った国民とインバウンドや外国人旅行客だ。

 

 現在の国内情勢はその反動とコロナ感染拡大の影響で真逆の世界が展開している。「山高ければ谷深し」、「谷が深い」ということはそれこそがリバウンド。これまでの「ツケ」が一気に廻って来た。

 

 さて、そうした中でも今後好調が予想される業界や企業も少なからずある。在宅や外出自粛が日常となれば、好影響を受ける代表格が通販業界。とはいえ、注文商品の輸送を担う運送業界がドライバー不足で運転手確保がひっ迫状態。アマゾンも楽天も収支を改善するために無料送料の見直しや「置き配」などの輸送コスト削減に必至の状態が続いている。

 

 遠足、ハイキング、運動会、体育祭や全国大会等の中止や延期が相次ぎ、生活様式はアウトドアからインドアへのシフトする。そうなると、家での飲食が多くなり家庭内でゲームを楽しむ機会も増える。言わずもがな、そうするとゲーム機器の販売が好調となり、任天堂あたりの業績は右肩上がりとなる。それに意外な処では、枕やベッドなどの寝具、家具、家電、衛生用品に関連した業種も当面安泰だ(例えばイケヤ、ニトリ、KS電気、ユンチャームなどの企業)。

 

 なにしろこの苦境を乗り切るには、お父ちゃんがしっかりと給料を稼ぎ、お母ちゃんも派遣職・パート先で首を切られず、子どもたちもバイト先があって小遣いを稼げるだけの状態が維持されることが重要だ。今、余裕カマして困窮せずまずまずの生活を送っているのは年金受給の高齢者だけなのだ。