確か沢田研二(ジュリー)の楽曲にこんなフレーズがあったことを思い出した。今や新型コロナ感染拡大下。それでもお国はインバウンド喚起の際に大陸国と大手観光事業者と「握った」モノだからGO-TOキャンペーンを辞めようとしない。
それに、多分、利得権益、与党への献金額や組織票の膨大さに、業界向けにバラマキを中止するわけにはいかないことは容易に想像できる。さらに観光・飲食事業者には学会員がやたらと多いらしい。
日本医師会の中川会長が感染拡大は東京発着のGO-TOトラベルにあると指摘し、一時取り止めやハンマーを振り上げるような緊急事態宣言やロックダウンなどの強力な政策を提唱、進言した。だが、政府筋はこれには耳を傾けようともせずスル―し、官房長官もかまわず事業の継続を改めて宣言した。
こんな危険下にあるのに、しかも、男女の区別もなく、ただただ、検査数だけを増やして新規感染者の数だけを法外に喧伝するだけで、陽性率や男女別、年代別の検体数はなかなか公表しない。
不安と危機感だけをセンセーショナルに煽り、エビデンス、数値根拠も全く示さないまま訳の分からない言訳で庶民を愚弄・翻弄する。相変わらず都知事の記者会見も、都民向けには、いつも大喜利ようなスローガンばかりを並べるだけで都としての実効が伴わない。
感染拡大から一年も経つというのに相変わらず、国内外ともに医療面でも政策面でも画期的な手立てはなく、毎回、うわ言のような念仏の如しの「PCR検査の拡大(入口論ばかり)」、「手洗い」、「マスク」と「うがい」を唱えるだけだ。
これでは一向にこの歴史的難局は打開できない。年末・年始にかけてさらに事態は想定以上に一段と悪化していくだろう。
折しも、専門家会議の権威ある会長が、会食は4人以下で、本日のタイトルどうりに「片手にお箸、片手にマスクひも」を励行、それに食べ物を口に運んだら、すぐにマスクをして、会話は避ける。そのうえ、家庭内でもマスク着用を勧めている。これって現実的に考えてもこの近代、医療先端従事者においては陳腐な対応だ。これこそ笑止千万だ!現代医療(出口)は、いつから呪術や占術に変わったのだろう?
こんな科学的根拠もない知見で、ウィルス感染が防げるかは甚だ疑問だ。まして、時短や休業要請する際の発動基準も、緊急事態宣言の発令基準も、アラート引き上げ根拠も国も地方自治体も全く示さない。気まぐれで対応しているとしか見えないのが実態だ。
そもそも、「自粛を要請する」というフレーズにも違和感を覚える。「自粛」とは、自らの判断で行動を控える事であって、第三者に要請されるべきものでもない。
こんな体たらくをいつまで続けるおつもりなのか?医者も政治家も専門家会議の会長も決定的な解決策は持ち合せていない。だから、無為に時間だけが過ぎ犠牲者だけが増えていくことを眺めているほかはない。