今から数十年前、日本航空の旅客機が羽田沖で墜落した。当時のキャプテンは片桐機長。何と離陸直後エンジンを逆噴射させ、見事に失速多くの死者が出たのは鮮明に記憶に残っている。
逆噴射とは着陸直後にランデングを短くし機体を制御しやすくするために使われるものだ。これを離陸直後に行ったものだから当然の帰結として失速、墜落する。
何故今日はこんな話を差し上げたかというと、今のチコロ対応がまさにこの状態に似ている。まあ前政権は官邸主導でやっていたものを現政権では省庁・官僚主導に戻したものだから逆噴射もいいところ。スピード感がなく二年前とやっていることは念仏の繰り返し。「三密回避」、「マスク・手洗い・うがい」に「ソーシャルデスタンス」に「時短要請と休業要請」等の繰り返し、こんなことを続けてもここまでの間で何も改善しなかった。
都知事も府知事も毎度毎度の「バカの一つ覚えを繰り返すだけ」、専門家は科学的知見を持ち合せていないので云ってることが滅茶苦茶だ!こどもに感染拡大の兆候が見られると今度は、ブレイク感染で効能が疑問視されているワクチンを5歳~11歳の小児にも「ワクチンを打って、打って打ちまくれ!!」支離滅裂。子供を持つ現場の医者が云うには「自分の子供だけにはワクチンは絶対に打たせない」と。
分科会の尾身クロン会長は「人流制限より頭数が重要だ」と云って憚らなかった。後に知事会会長に「発言そのものに至らなかった」と詫びを入れた。一方、厚労省のアドバイザリーボードのわきが田会長は「若者は罹患しても無症状であったら検査も受診のすることなく自宅領療養に・・」と憚らなかったが、これも後日発言を取り消した。
また濃厚接触者の追跡調査は今後保健所ではなく陽性者本人が接触者を割り出し連絡するようにと指示する始末。それぞれの機関や組織が感染者数の急増を理由に、その役割と本来の使命を放棄しているとしか思えない。
政治家、省庁も役所も医療機関も現場は大混乱。「逆噴射」どころか一人ひとりが勝手な振舞をするものだから朝令暮改どころか「朝改暮改」の事態に・・・
胡坐をかいて、TV局のスタッフ、アナウンサーや三流芸人らがドミノのように次々と陽性反応者がでて、番組そのものが立ち行かなくなっている。そりゃそうだわな、出演者は全くマスクはしないは、申し訳程度に備え付けたアクリル板だけでは感染拡大は防げない
最も啓蒙効果が上がるのは、こうした芸人や有名人が次々と倒れていくことだ。どの現場も会議も混乱の最中だ。いまだピークアウトの気配さえ見えてこない。