Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

アメとムチの「自滅の刃」

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    先週末に、新型コロナ特措法や感染症法の改正案が閣議決定された。これはヒドイ。入院拒否や調査拒否をすると、当該人に懲役一年。、罰金百万円以下若しくはその併科が課せられる見込みだ。

 

    その一方で、入院も出来ない、PCR検査もしてもらえない現実。罰則の是非や内容だけが取りざたされている。ヤルこととしては順番が逆だ。

 

    国会は立法府だから、与野党ともに議員先生方は法案さえ通せば仕事は終わったとでも思っているのだろうか?さらに、緊急事態宣言の前段階としての「予防的措置」についても、どうもおかしい!

 

 この予防的措置は、緊急事態宣言を出さなくても都道府県知事が事業者に対して営業時間の短縮要請ができるようにするもので、応じない場合は首長が命令ができる。それでも応じない場合は過料を科したり、公表できるようになったりする行政罰が課せられる。

 

    当該「予防的措置」は国会や政府の関与(責任)がなくても私権の制限ができるようになる。実質、地方への責任転嫁と丸投げとういことだ。平たく言えば医療機関対応も飲食業対応も保健所も「自分たちで対応してね!」ということだ。

 

 そうでなくても役所や関係先は多忙を極め、時短や休業要請業種の倒産・廃業数は凄まじい増加で、どこも「青息吐息」だ。これにさらに仕事を増やせ、首つりをしようとしている人間の足を引っ張るというのか?

 

    そして最終的には要請に応じない飲食業、サービス業や入院を拒否した医療機関の名前を公表するといった実効性が担保されない愚策が次々と打たれる。まあ、「当局お云うことを訊かないならばさらし者扱いにして、世間からの批判を受けますよ」と半ば、脅し、脅迫に近いものがある。

 

     反対に休業や時短補償金の支払いは緊急事態宣言が解除された翌月末までに、しかも中小企業に限らず大手企業もその対象になるらしい。夫婦二人の小料理店でも一店舗で何十人もの従業員を雇用している大企業でも補償(ギャラ)は同じ。と、アメも忘れていない。

 

    こんなチンケな「アメ」と理にかなわぬ「ムチ」だけでは国民は到底納得して、だれもお上のことは聞かず、勝手な行動をこれからも続けるだろうな!このままでは狡猾な国も政府も自滅するしかない。最終的にその煽りを受ける国民にとっては「全滅の刃」だ。