今週(月)から来週(月)にかけてが「ヤマ場だ!」、「ここ二週間が正念場だ!」、「みなさんの協力と自粛を・・外出を控えてっ!」に「もうひと踏ん張り!」と、これまでにない危険性を煽る一方で、毎日のように同じフレーズを聞かされて早や一年半以上。
だれも政府や政治家、専門家やTVに出ずっぱりの医者が発する言葉や緊急宣言の有効性を信じなくなった。コンセプトのない五輪開会式に加えて、今とってもなおそれほど実効性のある対策が打てないままに現在に至っている。
時短や休業にせよ、外出自粛にせよ、緊急事態宣言にせよ、打て打て!ワクチンにせよ、全ては蔓延防止や予防措置ばかりであって、治療、回復、復旧対策が遅々として進まなかった。やっとここに来て、塩野義製薬の治療薬の治験開始、中外製薬の抗体カクテル製剤(療法)の承認を得たのは一筋の光明かもしれない。
さて、タイトルシリーズもここまでで四回目、暗い話ばかりで明るい話題が少なく恐縮している。読者の方々に失礼かと存じ、ぼつぼつこのテーマも店じまいをしようかと思っている。とはいえブログ向けの話題もないので、今回もいつもどおりにお決まりの内容で・・・。
ドラックストア、医療機器や衛生用品業界は今こそ落ち着いたが、マスクや消毒液など、一次は品切れになるほどの売れ行きであったことも記憶に新しい。このまま新型コロナの感染拡大、重症化患者や入院者数は高水準が続くと、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)などの医療機関の需要は衰えず、医療機器メーカーはウハウハだろう。社会保障費、医療費の削減のために国公立病院の統廃合、独立法人化や入院ベット数や高度医療機器の導入縮減政策が今回は完全に裏目に出た。
また、リモートワークの拡大に伴って、家のなかでスペース確保や仕事がしづらい人のためにこうした仕事人向けや公共交通機関での感染を懸念する人向けの商売が好調だ。ミニバンやワンボックスカー、とくに改造のしやすい中古車市場はしばらく活況が続くだろう。それを裏付けるように「ビッグモーター」などの中古車販売業者のTVCMが勢いづいている。
反対にビジネス・スペースをシェアリングする利用度が増せば増すほど利用者同士が三密状態となり易く翳りも見てきた。感染防止のための空気清浄機、二酸化炭素測定器、消毒液や非接触体温計や換気を目的にスパースの改造、改築などの設備負担増からこの手のビジネスはそれほど魅力はなくなるだろう。それにテナント事業も好況とはならないだろう。
勤務先のテレワークの拡大、人員整理、解雇、学校の授業や行事の取り止めや延期もあって、親子、夫婦ともどもストレスは溜まる一方だ。
しばらく家の中では兄弟げんかや夫婦喧嘩が絶えないだろう~な。そうした世界にいない田舎にいる爺婆は殆ど蚊帳の外だからストレスも全ぜーん溜まらない。
それではと、皆んなで旅行にでもと思ったところで、域内や県跨りの人流を止められているから何処にも出かけられない。当然にして旅行・観光業界はこれから先もお先真っ暗な世界だろう~な。