Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

サスナビリテイって?ナニそれ!

 

持続可能性を追求した、社会の有り様、仕事、システム、スポーツ、文化に教育。お役人が世間ウケねらいや時代にマッチングしようと作った言葉だ。これをこれ見よがしに使うもんだから相当鼻につく。

 

 そんなの夢のまた夢、その昔は役人が好んで使っていたのが「ハケ(破綻懸念先)」や「リスケ(リスケジュール・再建計画)」の聞こえは良いがこれは官僚が好んで使う言葉遊びにしか過ぎない。それ迄は拙者の頭の中にはスケと言えば「呑みスケ」や「助(スケ)平衛」の二文字しかなかった。

 

 今回の元日の大地震で多くの人が棲家や住所を失った。この先希望が持てないという方々も多い、持続可能性どころか毎日が将来不安に苛まれている。牛舎が押しつぶされて17頭もの乳牛が(生)乳も出ないままこれを手放すことを決意した畜産農家

 

 倒壊した屋根の下から聞こえる妻や子供の悲壮な叫び。涙を拭きながらそれを後にし逃げるご主人。親もいれば、親しい仲間も一瞬にしてその命を奪った。今や3割以上の住人が慣れ親しみ、育ててくれた能登各地の市、街やムラを捨てて県外に出て行った。どうやらそこに戻る覚悟がないことを決して故郷を捨てていく。

 

 給排水、電気、ガスなどの生活インフラ整備には相当な時間とコストがかかる。ここぞとばかりに焼きソバや豚汁を支給する有名人・歌手・落ちぶれ政治家の売名的支援とは全く違う。彼等はそうしてニュースに取り上げられることが目的であって、ハナからそこに腰を据えていようとは思っていない。まあ2、3日留まって「やってる感」を出すのが狙いであって、これぞ売名と言わずしてなんと言う!

 

 TV番組で「ポつんと・・・」なるモノがあるが、そこの一軒家のために電力を引く、電柱を建てる、ガスを供給する、水を給水する、排尿便の始末に、そもそも食べるものや病院をどのように手当するのか?そこには想像を絶する世界がある。

 

 年老いた夫婦が暮らすには余りにも過酷で残虐だ。廃村、廃墟、廃病院、廃リゾートホテル・旅館、廃市街、廃施設に廃校そこにはかつて人々が暮らしていた匂いが今でも残っている。だが、そこに二度と栄華は戻らない。今回の地震被害のガレキでさえ向こう65年もかかるという。

 

 番組的には面白いだろうが、そんな画像を観るたびに「この先、持続可能な世界なんて、あり得るはずもない」。

 

 サスナビリテイという言葉だけが空しく響く!!