Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「コロナ禍の社会を考える」(最終回)

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 スペイン風邪が大流行した約100年前の日本では、流行初期に全国で米騒動が起きた。今回は、そのような大混乱は起きないのではないかと誰もが思っていたが、じわじわと足もとから常識が崩れ始めている。そのうち予想だにしない大騒動が起きるかもしれない。

 

 その一方で、コロナ禍の世に限らず、「罰当たり」的な異様な事件が起きるたびに世も末と思わずにいられない。もはや人類はすでに「アフター・コロナ」という暗黒世界の序章に足を踏み入れてしまい、もう何をしても逃れられないのかもしれない。

 

 とりわけ、次代を担う子供たちに対する教育界の事態は深刻だ。心も身体も感情の起伏の痛みも喜びも味わえないままリモート教育で大人になっていく。園児や児童は保護者や大人の云うことをよく訊くが、学生や若者になると反発心だけしか残らずひねくれや反骨だけしか心になくなる。だからロクなもんには育たない。

 

 相変わらずの縦割りの役所仕事。医療厚生労働は厚労省、学校教育は文科省、塾、習い事などは経産省管轄。横のつながりがなくこれでは有機的に機能しないのはあたり前。昔ながらの集団授業、遠足や修学旅行、林間学校に登山、遠泳など学校外活動は益々窮地に陥る。

 

 その先は、自らが培ってきたスキルと業界の将来性のマッチング困難になってくるから就活も厳しくなり、やっと就職できたにもお仕事は専ら在宅勤務。無機質で無感情な仕事場の世界が一段と繰り広げられる。その煽りを受けるのは家庭にいる子供たちや次代をになう若者たちだろう。

 

 そうした人間の機微や感性や感情をメシのタネにしてきたエンタメ業界などやサービス業界は今や青息吐息で衰退の一途。反面、「巣ごもり消費」や「リモートワーク」などの恩恵を受け、デリバリや通販などに関連する宅内サービス業種はそこそこ生き残れるだろう。でもそれも一定の所得があってのこと、仕事先が潰れれば一家は路頭に迷う。トレンド的には経済のパイは縮小の一途だから右肩下がりの景気減衰傾向は途絶えないだろう。

 

 これからさらに、人の心は荒み、無表情な日常が続き、メリハリのない日が続くだろう。そのうえ、ホリプロのドラマ仁の咲こと「綾瀬はるか」、現名古屋市長で菌メダル噛みオトコの「河村たかし」などカネとコネクションがある上級国民の政治家や有名人がコロナ感染で即入院でき手厚い医療が受けられる。その一方、若者たちや働き盛りの世帯主や妊婦が医療も受けられず入院も出来ないまま、誰の救いもなく、じっとしながら在宅で孤独死するこの矛盾した現実。

 

 そうした光景を見ると上下級国・市民の較差、貧富の格差と偏見と差別はさらに進みそのうち人々はそんな現実に耐え切れず、騒乱が起き暴徒化もするだろう。世界の中でも屈指の先進国を謳い、良識と常識が通用する大国ニポッンが結局見てのとおり、このザマだ。

 

 まだ、まだ、お先真っ暗の世界が絶え間なく続く。そんな中でじっと耐え、誰もが生き抜かねばならない。今日も当方、TVやミュー株で一躍有名となったチャミズ大学病院の受診。ここに来て雨で急に天気も寒々しくなり、一段と気が重い。