菩提寺 ご住職(法上) 様
『謹啓 猛暑厳しき折、ますますご隆昌の段、心よりお慶び申し上げます。
いつもお世話になっております「故、父甲州屋十兵衛 母おとめ」の嫡男、甲州屋徳兵衛でございます。
最近の爆発的感染拡大により首都機能や医療崩壊が生じるなど、昨年来のコロナ禍は益々深刻な状況にございます。そのような折、ここ一年半以上も帰甲が叶ず、体調不良もあって、墓参もご挨拶も儘ならず不義理を重ねておりますこと、まことに申し訳ございません。
例年、盂蘭盆には盆飾りをした祭壇を設け、足をお運び賜り読経を頂戴しておりました。ただこのような情況ございますことから、今年も甲府に戻れそうになく、失礼かとは存じましたが、お寺宛てに「御供」と「お布施」を送らせていただきした。
つきましては、墓前にて供養賜りたく、よろしくお取り計らいいただくようお願い申し上げます。
本来であればお参りに伺い直接お渡しするべきところ、何卒ご容赦ください。機会がございましたら日を改めて、ご挨拶にお伺いいたしたいと考えております。
末筆ではございますが、皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
謹白 』
令和三年 盛夏
甲州屋徳兵衛 拝
てな、こともあって、今年もお盆に田舎に帰れそうもない。
そのうえ桁違いの新型コロナの感染拡大。いよいよ買い物や受診(歯医者さえいけない)などで外出するのが一段と億劫になってきた。巣ごもりがますます長々期化しそうな事態になってきた。