Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

とく(徳)散歩

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    滅多に、鉄道は利用しないが、珍しく改札口を通ると、駅地元駅構内のニューデイズがこの4月から時短に入ったようだ。土日休業に加えて昼は13:00~18:00まで閉店するとの案内が貼りだされている。

 

    その昔、一見まともそうな中年が、朝の通勤時間決まって隣駅からやってきてこの店を利用していたことを思い出した。購入するのはスポーツ紙に飲料水。それが済むと、今度は駅前に周辺にあるコンビニに出向く。朝の通勤ラッシュ時間だというのに決まって週刊誌を立ち読みしながら、店員と談笑しながら小物を買って次のコンビニに向かう。目つきからして多分、引きこもりの日課だと勝手に思い込んでいる。

 

    次に向かったその店には老婆が清算カウンター横に手押し車に座りながら陣取って100円コーヒーを召し上がっている。店としては随分と迷惑な話だが、独居老人なのか話し相手が欲しくて盛んに若いアルバイト店員に話しかけている。客の行動をじっと見しながらしばらくそこに居座る。わざわざ小銭を出してお金が足りず紙幣を出す客にもイラッとするが、こうした人たちは有り余る時間を持っているのだから目的もなくフラッろやってきて長居をする。店員も目上の人で買い物をしている以上「他のお客さまのご迷惑になりますから・・・」とはなかなか言い出せず。結局、レジ前に長い列ができる。

 

 先の駅の売店の時短もそうだが、コンビニなど止まり木的な立ち寄り場所がなくなるとなると、こうした人も含め不便さを感じるのは当方だけではあるまい。オーナーが入れ替わる度に看板が変わり、深夜営業もしなくなるコンビニ。

 

 その原因は、明らかに人手不足だ。コンビニのフランチャイズ加盟店では、深夜の採算性が問題となるので、深夜営業を止めれば採算性は向上する。百貨店、ファミレスもそうだが時短、休業日の見直しが最近相次いでいる。

 

    こうした営業戦略の転換は、人件費もさることながら光熱費などのランニングコストが相当に嵩んでいることが背景にある。とくに客単価が低い駅の売店やコンビニでは深夜営業、終日営業をしたくないのが本音だろう。客単価を上げるには、商品単価を上げるか(リピーター)客の回転数を上げるしかない。

 

 食べ放題、ビュッフェ方式もそうだが、どれをとっても奏功していない。高齢化が進んでくると「美味しいものをちょっとだけ・・」「モノより質や時間」を求める傾向が強くなって来ている。JRの「ななつ星」「四季島」や「飛鳥」のクルージングにお客が集まるのもそのせいだ。

 

 いまや、「駅ナカ」に限らず駅周辺の景色は一変した。サラ金英会話教室が主流だったころに比べ、今やコンビニ、中華(アジア系)料理店、マッサージ店、学習塾に医者の開業が目白押しだ。そういえば西武新宿線の「萩山駅」の構内売店がいつの間にか「ファミマ」に衣替えしていた。

 

(今日のおまけ)

     コンビニフランチャイズ店は、加盟店の「売上総利益(粗利益)」の一定割合を上納金として本部に納める仕組み。このため、加盟店の人件費の増減に関わらず、加盟店の売り上げが上がれば上がるほど、本部の「実入り」も増える仕組となっている。家族総出で24時間営業をしたところで、店をたたむ加盟店が多いのもそのせいだ。

 

     廃店後はコンビニの立地からして「コイン・ランドリー」、「歯医者」や「学習塾」に生まれ変わるケースが多い。今日も駅前の優勝劣敗の勢力図は目まぐるしく変わっている。