駅前と云えばその昔は、サラ金や英会話教室が多くの店を構えていたものだが、今やさま変わり。学習塾や夜遅くまで開業している歯医者がやたらと多い。これも世相か?
さて、コロナ禍の折飲食業の休廃業がとりわけ多い。特に顧客の来店減少からテイクアウトをメインんに出前、デリバや店内メニューも簡素となっている。つまり客足が読めない中、コストや手数のかかることはしない。ということで、「鶏のから揚げ店」に転換する店も多い。
ところが最近、散歩の途中で駐車場の一角で「冷凍餃子の無人販売所」を多く見かけるようになった。餃子と云えば宇都宮だ。かなり前だが東京から宇都宮まで車を飛ばし泊りがけで家族共々「餃子の食べ歩き」を愉しんだことがあった。店によって風味も味付けも違い、面白い家族旅行だったことを思い出す。後で知ったことだが餃子の消費量を観ると日本一は何と静岡の浜松だそうだ。
さて、先の餃子の無人販売所だが、ここは勿論24時間営業だ。現金を箱に入れ、冷凍庫から取り出して持ち帰るだけという手軽さがウケているようだ。それに、子供にも食べやすい味付けが人気のようだ。
この発想、何んかコインランドリー経営に似ているが、さほど設備投資も嵩張らず客単価は低いが客の回転も速く見える。それに、両替機からの窃盗も少ないだろう。昔は馴染みの店主との掛け合いで買い物や飲食を楽しんだものだが今や賽銭泥棒に野菜泥棒などなど、それに無人販売ともなればそれこそ味気がない。
なるべく人との接触を避けようとする世知辛い世の中になったもんだ。