Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

どうぞご勝手に死んどくれなはれ。

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 政府は今月2日、藪から棒に新型コロナウイルスの感染者が急増する地域で入院できるのは、重症患者や重症化リスクの高い患者に限るよう都道府県に求める方針を決めた。今は入院と判断されている中等症と軽症の患者は、リスクが低い場合は原則、自宅療養に転換する。」としたのはご案内のとおり。

 

 とうに医療崩壊なぞ起きているというのに、いつもの逃げにこれまでの無策、失策を自ら認めた様なものだ。しかも抗体カクテル療法、重症化(診)判断は誰がやるのか。 これがもし自身でご勝手にということになれば、これこそ無責任にも程がある。中等症とは既に肺炎が進行しつつあって酸素吸入が必要な事態だ。臨床学的には一般に云われるより深刻な事態だ。場合によっては急性期に移行して、ほんの数時間で重篤化(危篤状態になる)することだってある。

 

 そんな事態が早朝、深夜、昼夜平休日を問わずいつ来襲するか分からないのだ。それを訪問診療報酬を引き上げて何万人もいる自宅療養者に対して町医者を動かそうとたり、パルスオキシメーターを各戸に配布して自身で血中酸素濃度を計って病症状を判断せよという。

 

 病床不足、開業医の協力、医療体制の深刻化等、こんな事態はコロナ禍が始まった昨年春には分かっていたこと。だから、いままで放置したまま、今更方針転換をして救急車は呼んでも入院治療はできません(現状さえ搬送困難事案多発の状態)ので、「自助努力と自己責任」で自らが判断して「最期はご希望とおり、畳の上で死んでください」と云わんばかりだ。

 

 これではそこらじゅうの家で腐乱死体、孤独死や不審死が相次ぎ、検死、死亡診断書作成、埋葬許可業務が現下の医療現場以上にエライことになるだろう。とりわけ老若男女を問わず、一人住まいの独居生活者(下宿人・単身赴任者・地方からの学生・別居・独身者等)や介護看護を必要とする障害者や寝たきりの高齢者にどう対処するおつもりなのか?

 

 医療現場に全く無頓着な官邸や御用学者や御用達の医者らに任せておくと「楽観バイアス」が働き、結果はこうなる。余計に重症者患者が急増して逆効果になることさえ想像力が働かない。素人連中が考えそうなことだ。でも、厚労省を含め彼らにしては綿密な悪知恵とシナリオの下、いつもの「やってる感」、それに「アリバイ作り」と「逃げ」はきちんと打ってある。

 

 それが証に、ここに来て中等症の分類をⅠとⅡに分類し始め、その(症状の対象)範囲を拡げた。それに不思議なことに孤独死や自宅で亡くなることの事案が増加することを想定してか、今年の5月30日の法改正で「(不動産の)事故物件」の告知対象から老衰、病死、階段等からの転落にによる事故死、それに食べ物をのどに詰まらせての誤嚥性窒息死などは手回し良く外されているのだ。

 

 そして、極めつけは冒頭のアンダーライン部分。対象者が重症患者や重症化リスクの高い患者であるかの判断は国が関与せず各自治体に丸投げされている。そして政治家とその家族や上級市民はお抱え医師の判断によって、重症患者ではなくても「重症化リスクが高い」とされ軽症・中等症状であっても、コネクションを使っていつでも入院できる仕組みとなっている。

 

 賢明な諸氏におかれましては、意識があるうち、正気のうちに、早目に「遺書」を書かれておくことをお薦めいたします。