Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「ハイっ!現場からは以上です」

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 平日だというのに見なれぬご近所の帰国者親子(父娘)が朝一番でかかりつけの開業医に来院する。その子(娘)は茶髪に青目で明らかに小学1、2年生だ。はて、今日は学校は休みか?と・・はて??。

 

 そんな親(父)子がいつも通っている内科医にお越しになった。看護師とのやり取りを聞き耳を立てながら聴いていると、どうやら先ごろ海外(欧州)からこの地に帰国したばかりの親子のようだ。オヤジさんは商社マンと見た。

親子の会話を聴いていると子どもは片言でもニホンゴは通じるようだ。そうなるとこちらも感染におののき身構える。

 

 普通なら母親が付き添いにに来てもいいようだが、ほかにご家庭にお子ちゃまがいるのか?母子は在欧したままのか想像力がほとばしる。国際結婚だとすれば、なるほどよくよく見ると娘さんの顔つきは日本人ばなれしている。申告や問診をきくと、昨夜から発熱し、頭痛もあって咳が止まらないという。これやばくねえ!!

 

 明らかに、風邪に似た症状だが、素人目に見てもコロナ感染患者といっても不思議ではない。待合室あたりの来院患者は怪訝そうな顔でその親子を見る。受付の係や看護師が慌ただしく動きまわり先生の指示を仰ぐ。

 

 そんな父子と看護師の会話に耳を傍建てる。そうすると返答は腰を折りながら膝をつき、丁寧な言葉遣いで「当院は内科なので、駅前の小児科の受診をお薦めします」とやんわりと診察お断わりという。父親は海外から帰ったばかりかのようだが、「何才なら内科を受診できるのですかと」看護師に食い下がる。

 

 パスポートのような長めの保険証をかざして、窓口でやり取りをしている。こうした事を想定していたのだろうか、ここは看護師、手慣れたもんだ。

 

 無情に言葉は丁寧だが「当院は内科医だから12~13歳以上が受診の対象」だと伝える。そこに、明らかに受診拒否の姿勢が垣間見れてとれるたのは当方ばかりではあるまい。極限の地域医療とはコンモンダミン

 

 そりゃこんな、小さな町医者でクラスターが発生したとなれば商売は上がったりだ。そのことは、町医者も看護師も患者もよく理解している。

 

 その親子諦めて、看護師から案内のあった駅前の小児科医院に踵を返す。その後は何時もの待合室。高齢のオバちゃんが何事もなかったかののように至近距離でべちゃくちゃと喋り出す。

 

 こんな日常は、非日常のコロナ禍ににあってもなんら変わらない。この医院では先生はおろか看護師にもワクチン接種は行き届いていない。そんな光景を横目にしながら急いで会計を済ませて家路を急いだ。なんだろうこの切迫感と危機感・・・!