血液検査はおろか、腫瘍―マーカーに加え、最近は、唾液に尿と、抗体やら線虫を使っての予防医学が進んでいる。キットで検体を送っては、「疑いあり」を待ちこがれるように懸命に受検申込者が急増している。
まるで、病気の不安を煽り立ててる様相だ。「・・・だから」と云いたくなるのだが、その裏には生命保険会社が見え隠れする。「早期発見、早期治療」に「予防医学の先進」とかよくいわれる。
でも、もともとガンなどの病気は予防できない。一日何万個のがん細胞が生れ、これが自己免疫力で何とか発病が封じ込まれている。
もっと、いえば、定期健診、人間ドッグや予防検診なるものは、病気を見つけそれを治療するといった、ビジネスルーテーンの上に成り立っている。
だから、今回のような想定できないチャンコロ・ウイルスが襲ってくると、救急外来、専門外来や手術や治療が滞って医療分野でのビジネスモデルが立ち行かなくなる。
老人や外来患者の来院減少は、病院や町医者にとっては飯のタネを失うことにもなりかねない。
でも、医療関係に限らず、製薬会社、医療機器製造や医療、生保は手をこまねいてはいられない。人が病気に罹ったり死んだりすればそれが商売ネタになるのだから・・・。
しかもこの草刈り場、操るはニッセイや第一の国産系でもないアフラックを筆頭にした外資系の生損保だ。米国オレンジ輸入拡大と引き換えに市場開放した生損保のマーケット。
不安を煽る一方での補償。これって獲りに行くより自然とこっちの方に流れるよね。不安のネタが商売になる。そこにこそ騙されてはいけない、手術や治療をするのは医者であって、製薬会社や予防検診でもない。
ばかの一つ憶えのように「PCR検査の拡充」と、こぞって皆はいうが検査は検査であって、治療ではないことを全く御存じないようだ。「陰性」だからといって、それは気休めにしか過ぎない。
それをエビデンスに、一時の入院治療や陰性証明を貰って、何になるのか?明日にも罹患する恐れはある。これも「がん検診」と同じ構図だわ!