「ばいばい、じゃあまたね、今度ね、次はいつ会えるかしら?またお会いしましょうね」。別れ際のご挨拶というかかけ言葉にはいくつかあって、その言葉には重みや意味がある。
気楽に子供が使うような、最近では大学生やいい大人までもがこの「バイバイ」を使う。本人は親しみを込めてのご挨拶だろうがむしろその姿は滑稽だ。でも会う頻度の高い関係性と親和性があるからこそこれを使う。
「じゃあね」「またね」はよく会う友人間での別れのご挨拶。次に会う確度が高くその意思も相手にはっきり伝わる。
これが「じゃあ(また)今度ね」「(じゃあ)またいつかね」と来たときは、もうお会いできないでしょうや会うつもりはサラサラないことの意思が伝わってくる。もっといえば「さようなら」に近い意味合いがある。場合によってはもう二度と会わないことだってある。
しばらくの別れに対して純粋に使うのならいいのだが、これを逆に意識すると関係性に重大な危機が生じる。
どちらかというと、深い関係にない相手に使うご挨拶だ。これがどんどん薄まっていくと「次はいつ会えるかしら?またお会いしましょうね」、こうなるとこれは殆ど未知の人などに使う丁寧なお別れのご挨拶だ。
まあ、儀礼、相手を傷つけないことに配慮した使い方だ。
「また会う日まで」との捨て台詞でも十分だが、本当に本気で別れることを覚悟した人は知らぬ間にそっと離れていくモンダミン。
そんな「別れ」を何度も経験してきた。