守備交代時にグランドで踊りまくるチアガール。これにはなにか違和感を覚えるプロ野球。ラグビーのように選手以外は監督といえどもベンチにさえ座れないスポーツもある。
プレイ(ドウ)ポーツ、ショウポーツ、スポーツの楽しみ方や形態には様々なパターンがある。ただ、どうなんだろう飲食をしながらの野球観戦や入浴しながらの観戦。以て、スポーツに限らず聴く、芝居を演じている演者のしぐさ、表情、動きや口上をしっかりと見て共鳴できなければ本当の意味での感動は覚えない。
スポーツ選手に限らずプロと言われる本当の本物には、言動に無駄も無ければ、余計なアドリブもない。肝心なことだけを相手に伝える。このことこそが一般に言われるところの職業人たる所以でもある。とにかくお仕事にスキがないのである。
「職業人」人を辞書で引いてみるとこうある。「仕事をする人」と。なんかニュアンスが違う。医者、看護師や弁護士もそうだが一流と言われる方々の仕事ぶりは、単に「仕事をする人」だけでは言い表せない鋭さと的確性がある。だから周囲の納得や関係者の理解も得られやすい。これを「仕事のたしなみ」という方もいる。尤もこの世で一番いい加減な仕事をしているのは政治家(屋)かもしれない。
「はたらく(傍楽)」とは、周囲(傍)の人を楽にする、楽しくするという意味があると言われている。つまりそこには相手を思いやる、奉仕するという意味合いもある。
働くことを苦しいもの、拘束されるという風に考えると職業そのものが成り立たず「職業人」たる言葉や発想も生まれてこない。
今回の能登半島地震を目の当りにして、生死を分けるものは何かということと、人の命の脆さを感じている。
今回の災害もそうだが、仕事をすることで、職業や仕事を通じて誰かを救えることができる。そうした考えと使命感をもって仕事にあたっている人こそが真の「職業人」と呼ばれるに相応しい。
今日も一日を穏やかに過ごしたい。皆様にとっても幸せでな一日でありますように・・・。