Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

とかくメダカは群れたがる

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  この季節、大雪や寒さにも拘わらず私立学校の受験が真っ盛り。駅の改札前には、学校単位や塾単位で先生や関係者が受験生を引率。「頑張って!」の掛け声よろしく受験生の不安そうな顔が一気に引き締まる。

 

   メダカは群れながら川の岸を泳ぐ。メダカに限らず群れから落ちこぼれるのは、仔羊とか仔馬で、オオカミやジャッカルの格好の餌食となる。群れる個体の存続に必要な行動かも知れないが、多少の犠牲となった者にとっては「生贄」となるのだから堪ったものではない。 グループでの受験も悪くはないが、却ってプレッシャーにならないか傍目に見ている方が不安になる。その昔、当方がお受験をしたときは、単独、東京の試験会場に出向き合格発表も自らの目で確かめたものだ。この「群れる」が吉と出るか凶と出るか。どのみち合否は判るのだから独りの方が良いと思うのだが・・・

 

   会社勤めの頃、昼食時になると若い女性社員が群れながらランチに出かける様子を良く見かけた。それに男性の同僚も。中には上司と部下が連れ立って昼食をとる姿があった。仕事以外でもご一緒だけは勘弁してもらわなければやってられない。 何をだべりながら食事を摂るのか?そんな時間こそ拘束されず、自由に振る舞えば良いと思うのだが。そんな当方の気持ちが伝わったのか?娘も学生時代も社会人になっても「個食」を楽しんでいた。尤も、トイレでの孤食ではなかったので念のため。

 

(今日のおまけ)

 夏冬に限らず、オリンピック大会に政治を持ち込んではいけないことは、小さな子供でも分っている。ただ、今回のヒラマサ五輪、北のイバンカが訪韓して一大政治ショーが繰り広げられた。北の術中に南は、まんまとしてやられた。バッハIOC会長も西独出身だから東西ドイツ統合も目の当たりにしているため、南北統一には興味深々、五輪後に訪朝もあるという。

 

 少しだけ不安になるのは、この気運が2年後に開催される東京オリンピックまで引きずらないかということである。美女軍団に管弦楽団が東京に一挙に押し寄せたら東京オリンピックも色あせてしまわないか、今から心配が募る。

 

 今回の冬季五輪が終わり、パラリンピックが始まるまで少しだけ時間が空く。勝手な憶測だが、この期間にこれまでのシナリオが大きく崩れる出来事が起きそうな気がしてならない。

TOKIO

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 日本の首都東京。そこに当方は住んでいるが、文化、政治、医療、スポーツ、交通アクセス等流石に世界都市として胸を張れる。医療面では一流の病院が揃い、文化面では、先月から東京国立博物館で「天平秘仏展」が開催されている。14日からはついに、「千手観音菩薩坐像」が公開される。ぜひ観覧したいと今から待ち遠しい。

 

 日本一のスピードで高齢化が進む東京だが、魅力は何かと聞かれれば、あらゆる面で、選択肢が多く個人の裁量の幅が広く自由度が高いということだろう。例えば病院での受診、地方では病院にかかろうとしても病院の数が少なく選択の余地がない。名医や専門医も少なく治療も限定されてしまう。

 

 地方で文化といえば、たまに「ドさ廻り」でやってくる演歌歌手の公演を心待ちにする程度。お天気も、この時期、地方での大雪もあまり採り上げられない。でも東京では、この冬少し雪が降った程度で大騒ぎ、首都圏で天気が荒れると全国ニュースでも採り上げてくれる。そうしたことからも分かるように、いろいろな面で小さい頃から東京志向を余儀なくされた。

 

 プロ野球といえば、後楽園球場へジャイアンツ戦を観戦し、小学生時代の修学旅行といえば、国会議事堂、東京タワーに国会議事堂は定番。5時間以上もかけて、あのころ初めて電化された中央線の修学旅行列車に乗ったことを想い出す。それに、いまでも懐かしい1964年開催の東京オリンピック蒸気機関車で5時間以上かけて父親と一緒に上京。国立競技場でのサッカーの対モロッコ戦、聖火台の近くでとても熱く、熱戦を観戦したことが今でも懐かしい。

 

 黒人を見たのも初めてで、黒光りする肌をみて驚きは隠せなかったが、練習中のアベベの姿を見たときは感激した。でもアベベは靴をしっかり履いていて裸足ではなかった。東京の棲みやすさは別として、いま、あの時に憧れていたその東京に住んでいる。

 

(今日のおまけ)

 今月25日、都内の道路を全面封鎖して「東京マラソン」が開催される。国道を閉鎖し車両を止めての一大イベント。エントリー倍率は20倍。ただ、10万円もチャリテイーを支払えば無条件でフルマラソンが走れる。

 

 その昔、都庁を出発し大井競馬場をゴールとする「東京シテイ・マラソンハーフマラソン)」を何度も走った。東京ドーム、皇居前、増上寺前は壮観で、敢えて道路のセンターライン側を走ったことを想い出す。その時の姿はランナーズ社に撮影され、いまでもその写真を大切にしている。

あの頃は・・

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 バレンタインデーも近いが、その昔はこの日が待ち遠しかった。当日の朝からチョコやクッキーが届き、出勤するとデスクの上から、メール便や手渡しで数多くのお品が届いた。社を出るころには、両手に大きな袋一杯にプレゼントが詰め込まれていた。

 

 会社から出て通勤電車に乗ると、似たような男性サラリーマンがいて、どことなく誇らしげな顔をしている。女性の視線も気になるところだった。家路を急いで帰宅すると子供たちが首を長くして待っていた。

 

 袋を開けると、まず、個数を数え、包装紙を一気に開ける。そこで「今年は数が多い」とか「少ない」とかに始まって、味見に入る。中には手作りチョコもあって「美味しい」とか「不味い」と手厳しい評価が下される。

 

 子供たちにしてみれば、バレンタインのチョコは「会社での人気のバロメーター」や「仕事の安定感」を現すもので、頂いた数が勝負となる。30代をピークに年々その数は減り続け、晩年には1つも戴けなかった。

 

 ホワイトデーのお返しは、お戴いたチョコの3倍から5倍の商品を御礼に返す。キャンデーにはじまり、ハンカチにスカーフ、香水に下着など。相手の性格や付き合い度に応じて選定した記憶がある。あの出費も馬鹿にはならない。

 

 いまや、それに解放されただけでも有り難いが、その分、関係が希薄となったことも否めない。そりゃそうだ、歳を取るということは、数ではなく、深さを大切にするということだ。少し負け惜しみのようにも聞こえる。

 

(今日のおまけ)

    関西のスーパーで「恵方巻」を大量に廃棄し、来年からはこうした風習を利用したあ

こぎな商売は止めましょうと呼びかけている業者いた。コンビニを通じて、いつの間にか関東にまで「恵方巻」は普及したが、結局、バレンタインのように大量にチョコが売れず、大量の在庫が残ってしまい。文化として、定着しなかった。

 

 バレンタインデーに限らず、クリスマスにハローウィン、後付の、押し付けの文化や風習は、洋の東西を問わず長続きせず定着もしない、

 

 

PPK

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  「がんに罹った患者数」÷「死亡者数」で計算される「IM比」、つまり、これは“がんに罹っても生きているかどうか”を示す指標だそうだ。ここで驚くべき事実がある。それは長野県の数値が一番高いらしい。

 

 男女ともに長寿県とは聞いていたが、これが具体的な数値で示されると納得しない訳にはいかない。野沢菜漬けを四六時中、お茶菓子のようにお召し上がりになっていれば、当然、塩分の摂り過ぎで短命に終わると思うのだが・・・。

 

 週刊誌情報によれば、長野県の長寿をけん引してきたのは佐久市だそうで、戦後、若月俊一医師(元佐久総合病院長)が当地に赴任し、在宅医療や訪問医療を全国に先駆けて実施。その結果、農村部の住民も医療を受けられるようになっただけでなく、塩分を控えれば病気を防げるといった予防医学も住民に浸透していったらしい。だから当地には「ぴんぴんころり(PPK)」の地蔵さんが祀られている。

 

 それにしても、理由はそれだけではなさそうだ。一般的に考えれば、①高齢者の就業率が高く、あまりストレスを感じないまま高齢者が生きがいを持って生活していることや、②野沢菜漬といっても野菜だから野菜の摂取量が多いといってもいいだろう。名物の「お焼き」の具もほとんどが味噌に絡めた野菜。どうやら味噌の麹と野菜が上手く相互作用しているとも言えそうだ。そして、③ズクもあって暇に任せて自主的な健康づくりが県内全域に浸透しているなどが考えられる。それを裏付けるように、長野県の保健師数は、全国トップには、驚かされた。

 

    まあ、信州の方々が酔うと必ずや、どこからともなく『信濃の国』の唄が流れてくる。酒の呑み方も陽気で、よく笑う。ご立派な長野県民、万歳!万歳!でもね、長野県は北信、中信、東信に南信地域に分かれていて県がやたらとデカくそれぞれ地域の文化も言葉遣いも全く違う。良くも、まあこんなに纏まるなと舌を巻く。そういえば、長野オリンピックの開催の時や田中康夫元県知事を知事の座から引きずり降ろした時など、「いざ!鎌倉!!」となると県民の結束力が強まることも特長だ。

 

   てな、ことで、黙って隣県を褒めちぎっても何の御利益もない。ご当地、山梨県にだって胸を張れることも1つや2つある。年下の女性が好きな男性の割合54.0%で全国一。で、年下の男性が好きな女性の割合18.0%でこれも全国一。こうなると、山梨県人は県内で恋愛するより県外の方とお付き合いした方が上手くいきそうだ。因みに山梨県出身の徳兵衛の御嫁サンバは長野県のご出身とは皮肉なご縁だ。

 

(今日のおまけ)

   ついでに、もう一つ興味深いデータをご紹介しよう。恋愛における「告白」で自分から告白する男性の割合が最も多かったのが埼玉県の男性、50.0%で全国一。それでは女性から愛を告白する割合が最も多かった県は、なんと山梨県の女性、34.0%で全国一。続いて群馬県茨城県26.0%・・と続く。山梨県下の家庭で「カカア殿下」がまかり通っているのもこれで頷ける。

 

    ※データ出所:ソニー生命

集中治療室

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  スパゲッテイ症候群という言葉のとおり、集中治療室(ICU)は生死を分ける壮絶なドラマが繰り広げられている。患者の体からは、何本もの輸液チュウーブが装着され、人工呼吸器が装着されたりしている。心拍・血圧モニターが繋がれ昼夜を問わずピピッという音だけが途切れもなく鳴動している。

 

    緊急患者や末期患者がベットを並べ、看護師や医師が激しく行き交う。到底付添などは出来る筈もなく。感染予防のためのマスク、頭髪キャップにエプロン、消毒済のスリッパでなければ入室できない人の生き死にが、懸る壮絶な未知の領域だ。」

 

   今やICUにも、高齢化の波が押し寄せて、その昔まで工事現場で足を滑らせたり交通事故で運び込まれる患者は圧倒的に少なく、平均年齢が70歳を超える高齢者が集中治療室を占拠している。子供や働き手ならまだしも高齢者患者にひとたび気管内挿管をしようものなら、その命は延々と伸びながらえてしまう。これが皮肉にも医療現場の最前線の様子だ。

 

    さて、「医者の逆説」(里見清一:本名、國頭英夫)を読んだことは、お知らせの通りだが、折々に印象に残ったセンテンスがあったので、その一つを紹介したい。

 

  「後ろ暗いところがある人は攻撃的になる。親の面倒をもともと見ていなかった子供や、ろくに見舞いにも来ない身内に限って、やたらと医療スタッフにクレームをつけるのは殆どの医療従事者が経験している所である。(中略)何もしてやらなかった悔恨、どうにもできない無力感を、誰かにぶつけなければ気が済まないのである。逆に、それを自分にぶつけるくらい良心的な人は、鬱になってしまうのかも知れない。人間の中では無意識のうちに、凶事を他人のせいにすることによって自分を守ろうとする防衛反応が生じるらしい。 そして、そういう人達のほとんどが、意に沿わなぬ辛い闘病を続ける患者にかける言葉が『頑張れ』なのである。」

 

(今日のおまけ)   

   昨日、父兄(妻)同伴で検査結果を主治医から聞いた。副咽頭間隙腫瘍の腫脹は見られず、慌てて手術する必要もないという。神経鞘腫か耳下腺腫瘍かは術後に病理解剖しないと判らないという。そのうえ、この腫瘍「お稲荷さん」大のバーベル型腫瘍で、10年以上の歳月をかけて、やっとここまで育ってきたという。自覚症状は相当大きくならないと出ない類で、交通事故で病院に運びこまれてCTを撮って見つかることもあるという。 まあ、そう云われれば時宜を待って、事に及んだ方が良さそうだ。

 

    今春、この若い主治医は渡米し向こうの病院、研究機関に勤務するらしく、当方の次回検査までに再び主治医が代わる。診察室を出る間際に当方に主治医が声を掛けてくれた。「向こうで仕事を終えて僕が日本に帰って来たら、再び徳さんを診ますのでそれまでゆっくりと(腫瘍を)育てて上げてください」と。若い乍も中々にくい洒落をいう。医者は斯くあるべし。