谷川岳(新潟・群馬に跨る標高1977mの双耳峰)には二回ほど登った。土合のモグラ駅から西黒尾根経由で山頂を目指す。途中、遭難者の墓標がいくつも出てくる。若い身空で命を落とした子への供養のための石墨も見て取れる。
これほど、この山は気軽だが怖い山だ。一の倉沢では毎年何人もの岩屋で犠牲者が出ている。
その昔、中吊りとなったクライマーを救出(遺体回収)するために手立てなく、県警がザイルめがけて一斉発射。見事にザイルは切れてご遺体は麓まで落ちた。
その登山道の分岐に西黒尾根登山道がある。結構緩い尾根登りとはなるが、途中何か所か危ない場所がある。そして途中に「懺悔岩(石?)」なる地点がある。ここは登山道から多少外れたところにあって、それを記した道標がある。
その道標を抱え記念撮影をと思った瞬間、その道標の根元が朽ちていて道標ともども滑落しそうになった恐怖体験を思い出す。危うく命を落とすところだった。
登頂部は肩の小屋の先にあって、双耳峰だから、オキノミミ、トマノミミの二がある。これを両方登らないと谷川岳を征したことにはならない。
そんなことを思いだしながら「イカの耳」をつまみに医者に止められつつも、今夜もまた一盃やってしもうた。当然、口づさんでいるいるのは「日吉ミミ」の「恋人に振られた~の、よくある話じゃな~いの(^^♪・・」