Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

戯けたランナーたち

 修験道は、森羅万象に命や神霊が宿るとして、信仰の対象とした古神道に、それらを包括する山岳信仰と仏教が合わさり、密教などの要素も加味されていることを指す。

 

 聖なる山道を登り下ることこそが修行そのものであり、功徳を得て自身の心と身体を清め改める。各地に霊山と呼ばれる山々が点在するのはそのせいだ。修行の場として山に分け入って厳しい修行を行うことによって、民の救済を目指す実践的な宗教行為でもある。

 

 もとより修験道神仏習合の信仰であり、神と仏教の仏がともに祀られる。山道の道標や山名に(大日)如来・(大)菩薩・(不動)明王などの名があるのはそのせいだ。

 

 そんなか、この神聖な山道(修験の道)を荒らし植生を踏みにじり、我が者顔で登山者の脇を猛烈なスピードで追い抜いていくトレランランナー。どうしてわざわざ山中を身軽な格好で走りたがるのか?全く意味が判らない。中にはマウンテンバイクで勢きおい良いよく下ってくるサイクリストや裸で走り抜けるおバカたちもいる。

 

 体力が有り余って自己挑戦に懸てみたけりゃ、そしてそんなに走りたければロードや、回転式の丸籠のハツカネズミのように陸上トラックを延々とグルグル廻っていればいい。 

 もし、そんなに余力があるのなら普段の仕事(お勤め)をクタクタになるまで徹底して、そちらの方で体が動かなくなるまで汗を流して貰いたい。

 

 当方も山登りやランニングなどが趣味だが、以前家人に「そんなに走ったり登ったりしたいのなら趣味と実益を兼ねて『走っての新聞配達』の方が余程まともだ!」と指弾されたことがあった。

 

 時に最近、トレランランナーのマナーや態度の悪さに腹に据えかね妨害行為をする人々も多くなってきた。それも背景にコマーシャルリズムに乗った大会やイベントが目白押しだ。自分はもとより、家族、友人や山仲間などに危険を与えかねない傍若無人なランナーの迷惑行為。

 

 自然を大事にする当方からすれば、自然破壊に繋がる行動などには余りあるモノがある。時にコケたり滑落したりしてもなおタクシー代わりに救助・救援を要請するタワケモノも後を絶たない。

 

 邪道のトレイルランで混雑するわが東京近郊の山々(具体的には高尾山、裏高尾、北高尾や奥秩父)の下りをスピード上げて走っているのをよく見かける。山をこよなく愛する拙者としてはこうした連中の行為は絶対に許せない。