物言いとは、大相撲において、行司が下した判定(軍配)に対し、審判委員や控え力士が異議を唱えること。またそれから転じて、異議を申し立てること全般を「物言いをつける」ともいう。
今日はそうではなくて、ものの言い方、説明の仕方、アカウンタビリテイについてお話しよう。
これまで、何人もの医者に診てもらった。実際に手術を受けたこと厳密にいえば三度ある。ここで主治医の物言いだ。大学病院の勤務医と町医者では喋りも指摘、内容も違うし、物言いも違う。
おおよそ、 ぶっきら棒に言葉少なめに現実、事実しか話さない医者。その一方で時間をかけて一から丁寧に説明をしてくれるが術後に失敗を認めない医者。端的に冷静にかつ要領よく説明してくれる医者。最終判断は患者に丸投げし患者側の感情、理解に一任(丸ナゲ)する医者。
それぞれ、よし悪しがあるが困ったのは、喋りによって患者の捉え方が全く違ってしまうことだ。物言いによっては「楽観的」や「悲観的」にもなる。
そうしたことは日常的にあるし好んでそれを利用するマスごみや行政機関もある。
例えば「闇バイト」は気軽に稼げるアルバイトを彷彿とさせるが、これは明らかに犯罪への加担や共犯だ。先に鹿児島県内の高校生数十人がペイペイを使った詐欺を犯している。
それに「迷惑行為・動画」は、迷惑どころか犯罪そのものをウケ狙いで拡散する。ペロペロ醤油瓶舐めなど後に法外な損害賠償を請求される羽目になる。「バイト」、「迷惑」など軽々に物言いをするが、その実態は根深く、罪深くその代償は法外なものになる。
言葉遊びや俗っぽい言葉を使い、患者や視聴者を迷わすのはもういい加減にシテほしい。
まあ、手当(テアテ)を、胸を張って「テトウ、テトウ」と声を張り上げ連呼する国会議員もいるのだから、物言いを論ずるどころかこれはもう世も末だ。