Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

体調不良につき

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    5年生存率70%の1年半が経過。がん患者は、その発生によって治療や延命方法が異なる。積極的、標準治療もあれば、ペインクリニックやホスピス、民間療法なども様々な治療が考慮されている。ここで医療機関と患者の争点(目安)となるのは、がん患者の5年生存率だ。これによって、患者の年齢等も勘案していずれかの治療を選択する。

 

    この5年生存率が微妙で人生のアヤにもなる。年齢が20代、30代ならともかく50代、60代、70代ならどうだろう。さらにこれが80、90代となれば余計に悩ましい。あと10年生存とは云わず5年生存率を患者への説明の材料とするのは、どうにでも転べるメルクマールやベンチマークとして使い勝手がいいのだ。

 

    詰まるところ5年生存率は偏差の中央値でもなければ、平均値でもない。つまり、がんに罹って手術中、直後に亡くなる方もいれば術後や治療後に10年近く存命の患者もいる。だから医者も患者もこれは確定値ではなく、いつ召されてもおかしくないことを相互に理解しているのだ。とりわけ善人が長生きする訳でもなく極悪人が短命で終わる訳でもない。

 

    さて、当方術前に5年生存率は外科手術で70~80%、抗がん剤放射線治療で60%ソコソコ。そのほかにも重粒子や陽子線治療などの高度先進医療もあるとの説明を主治医から受けた。今思えば女房と一緒にかなり丁寧な説明を受けたのがまるで昨日のようだ。

 

    死刑宣告の説明を受けてあれから約2年、術後から1.5年。5年生存の何とか3分の1までやって来た。でも、当方の個別生存率があと何%かは知る由もないが、これから先の生存率は確実に低下していくことだけは確実だ。それが何年先なのかは誰にも判らない。

 

    さて、ここまで生きてきたが生命力維持の自信は全くない。術後こそは何も変われども、次第に食は細くなり、身体の動きも緩慢になってきた。そのうえ、女房は危険を晒しての隔日血液人工透析。これでは、どちらかが早晩チャンコロに感染して病院をたらい回しにされ果てるのは容易に想像できる。

 

    本日は公開の当方の秘密基地の上半身写真をご披露してみた。術後は「スパゲテイ症候群」でチューブが体に何本も突き刺さりその跡が残っている。生きた心地はしなかったが、今は何とか生き延びている。失ってもいい命が繋がり、失わなくてもいい命が消えていく。なんとも皮肉な現実だ。それにしても夕べから今朝方に掛けての体調不良は半端なかった。

 

   チャンコロウィスで生き延びたイシダ純一さん、亡くなった岡江、志村けんに地元力士の勝武士、そんな傷口と無情をどこにブツケレバいいと云うのだ・・・!