Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

マヤカシ、ゴマカシ、ボヤカシ

 どうも最近の言葉使いで気になることがある。つまり核心的にハッキリものを云わないのだ。それに丁寧に説明するとはいえ言葉使いはご丁寧だが中身が全くない。だからそれを伝える側も「事実上の・・」、「実質的には・・」と前置きをしないと真実が受け手に伝わらない。

 

 似た様な言葉使いに「・・・徹底します」もそうだが、何をどのように徹底するかの具体性がないので姿勢や気合だけで相手にはなんとなく意気込みだけしか伝わらない。

 

この他この手の言い方に「積極的に・・・」、「・・を意識する」「心掛ける」「肝に銘じる」「留意する」などを多用する人ほど行動力も実行力もな。こうした人種は言葉遊びが大好きで時として周囲の注目や支持を仰ぐために的外れの挙に出る。

 

 極めて巧妙なボールの投げ返し喋りとして「従いまして、これまでの現実を踏まえ、これから先の対応については危機感と当事者としての自覚をもって、外部や専門家などの意見も参考にしながら主体的にきっちりと行って参りたいと存じます。」

 

 こうした表現は、上司、取引先、被害者、保護者、国民、市民に対しても、誰でも、どこでもどの分野や職業でも使える。弁明、釈明、謝罪、反省、言い訳の場面ではその威力を発揮する。何となく分かったような判らないまま聞き手が勝手に「釈明」、「反省」、「謝罪」と判断してしまう。

 

 発信側は何もハッキリモノ申していないのに、受け手が勝手に納得してしまうからこんな重宝な下り(物言い)はないのである。後でどうにでも転べる。

 

 具体的に時間、人、場所、物、数量、手法など、細かく掘り下げた話でなければ聞いても意味はないのである。特に重要な意思決定をする時は必ず必要だ。

 

 最後に誰が、発信しているかも問題だ。責任ある立場のある者なのかより、むしろ決定権を持っているのかいないのかを聞き手はよーく考えた方がいい。一介の「長」がポーズとしてひな壇に座わるだけでは誰にでもできる。