「カワイイ」に「カッコいい」に「ピースサイン」これ聞き慣れたフレーズに見慣れたポーズだが、徳兵衛にとっては堪らなくアレルギー反応を起こす。
感動や感嘆、感激を「かわいい」と短絡的な言葉で言い表してしまう。何に対してどこがどうなのか、それに対して自分の気持ちはどうなのかを具体的に表現できないのだ。ボキャ不足といえばそれまでだが、こうした連中には手紙や、まして作文、小説などは書けるはずもない。
つまり、こういうことでしか自己表現できないのだ。「かっこいい」もそうだがどの部分が何に比較して魅力的なのかが相手に説明できないばかりか伝えられないのだ。
写真やカメラを向けられた時もそうだが、ポーズが取れないのか照れ隠しなのかは分からないが、誰もが困ったように必ずピースサインをしたがる。表現力の欠如、コミュニケーション能力の不足。
困ったことに男女に限らず、子供から若者、大人までがこのフレーズとポーズを取りたがる。TVキャスターやアナウンサーまでもが映像をみて、あるいはルポしながら「カワイイ!」に「カッコいい!」を平気で連発する。これでは見た目でしか伝わらず、一体何がどうなのかの判断を相手に全部委ねてしまう。いい加減な伝え方だ。
まあ、「能がない」どころか「脳がない」、低能な人間はこの表現しかできない。もうひとつ気になる言葉使いがある「チョー(超)」だ。接頭語にこれさえつければチョウ~簡単。
正しい言葉使いと国語力の劣化は、今更はじまったことではないが、こうした言葉を聞いたりポーズを見ているとチョー腹が立ってエモイくてキモイわ・・・っ!!