実はこのお寺、甲府市内屈指のお寺。我が家の菩提寺でもあるが「とにかく、ぼったくり」といってもいいだろう。戒名お一つ院号付ければ悠に2百万円超だ。周忌法要でも故人お一人さまあたり10万円以上、つまり亡くなった父母の7回忌と13回忌を一緒に執り行うと20万円以上のお布施を要求される。
どこのお寺でも「お気持ちで・・」というのが習わしだが、このお寺さんは「イヤならやめても言いんだよ」とばかりに、はっきりとお代を示してくる。
まあ、宗教法人ていうのは税金面でかなり優遇されているのはご承知の通り。一般的にお寺の収入源としては、やはり葬儀や法事、盆供養やお彼岸供養などでのお布施が大きな割合を占める。まあ、それなりに歴史があって、由緒あるお寺になると安定して参詣者が訪れるので、参拝料やお賽銭でかなり収入は上がる。
だが、このお寺でも最近、「墓じまい」が相次いでいる。当家のお隣のお墓も、その向こうのお墓もいつのまにか更地になっている。
これまで、“坊主丸儲け”という言葉に倣ってきたが。宗教法人に入るお布施はすべて非課税。何はともあれ、住職と檀家では住職のほうが強い立場にあるため、お布施の額の決定権はお寺(住職)側にある。
つまり、提示された額が高額でも檀家は断りづらい関係にある。額も定額化しているわけではなく、株価のようにその時々で変動し檀家はいつもビクビクしている。そのせいか最近は檀家との関係がギクシャクしている住職も多いと聞く。
お布施(読経)の平均額は40万円前後。元手が不要で詩経を読むだけで利益が出るのだから、収入となるお布施が全額非課税ということは、文字通り「坊主丸儲け」だ。
それ以外にも、お寺さんは社会に貢献しているということで、税金面でかなり優遇を受けている。
お布施が非課税である以外にも、宗教法人が所有する固定資産についても非課税なのだ。これって、一般家庭や企業と比べるとかなり優遇されている。都会にあるお寺では、所有する土地を貸したり、マンションを経営するなど不動産収入や幼稚園経営を通じて副収入を得ているお寺も多いと聞く。
そのような営利事業を営んでいる場合の法人税も一般企業よりもかなり低く抑えられている。これって「値段があってないようなもの」。坊主を三日もしていりゃ止められぬわ!