術後食が細くなり、満腹感も全くなく、酒もぱったりと弱くなった。いよいよお迎えが近くまでやってきたような気がする。そんな此の頃、表題の「セルフサービス葬」なる聞きなれない言葉が耳に飛び込んできた。
病院から火葬場への「直葬」は聴いたことはあるが、流石にこれは聞いたことがない。また、不倫は聞いたが乱倫とういう言葉を聞いたことがないのと同じだ。ところで。このセルフサービス葬なるものはと云うと、外出自粛中のお葬式や非接触型僧侶派遣をいうらしい。ついこの間まで、チャンコロ・ウイルス蔓延で国民全員が萎縮する未曽有の状況。
こんな中で、大切な家族が亡くなれば大変だろう。たた、時を置いて葬儀だけは執り行わなければならない。でも、巷間、葬儀場に遺族や親族が集まることでクラスターが発生する懸念もあって、お別れは極々身内で済ませる草田一平。
ウーバーのCMではないが、さて、今夜の食事は?ならぬ「セルフ」のお値段は以下の8つのサービス込で14万8千円ソーダ水。
- 遺体搬送量(合計30km迄)
- 棺、布団、仏衣、納棺、骨壷
- 遺体安置( 2泊3日まで)
- 行政手続き
- スマホによる葬儀用読経
- 葬儀用具(後飾り8点セット)
- 一般戒名の授与
- 位牌作成
これ以外にかかる実費としては、
・ 自治体別に費用が異なる火葬料金
・ 骨壷の費用
・ 遺体搬送業者に拾骨を依頼する場合はその回収費用
・ 遺体搬送料の超過分
・ 遺体安置の延長料金などがあるそうだ。
で、お支払いはPayPayなどの電子マネーの利用も可と、コスパと利便性は極まりない。
加えてそれ以上に驚かされるのがスマホによる非接触型僧侶派遣「スマ坊さん」の存在だ。これは、寺院の本堂で故人のために読み上げられた読経がスマホ画面に配信されるという仕組み。専用画面に「故人の俗名、戒名」なども表示されるとの由。そして、スマホの中の僧侶の読経に合わせ、自宅にいる家族たちが合掌と焼香を行うとのこと。読経費は、法要が2.7万円、1日葬が4.7万円、家族層が6.7万円と格安で坊主へのお車代もかからない。
その他にも安価に抑えることのできる音声のみの静止画版葬儀や法要もあるそうだ。何処も彼処もオンライン化やリモート化が進んでいる。
私事だが現実に目を向けると、亡き両親の菩提寺の住職から葬儀の際の脇僧一人30万円、戒名つけてもらうに、「院号」をつけたらおひと方最低でも170万円といわれたことを思い出す。世間相場は高くても百万円前後だというのに・・。倍満以上かよ!「坊主、丸儲け」とはこのことだ。さて、この「徳兵衛の戒名」どうしてくれますかのう治五郎?
拙者亡きあとの喪主に施主さあ~ん!「甲府のクソ坊主にヨロシク」。あつ!その前に今年は、地元に帰って親父の七回忌法要をせねば・・、ふと、リモート法事は出来ないものかと只今思案中。