Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

旬のご挨拶

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 東京のお盆は7月中旬。地方は8月13日~、もっと田舎では一月遅れの10日遅れの旧盆なんていう所もある。一説には農事に忙しく敢えてお盆さんをズラす地域性からこうなったともいう。盆初日には墓に先祖や亡くなった人を迎えに行き、墓参の帰りには仏さんをおんぶに似せた格好をしで、盆飾りのある祭壇の前まで連れてくる。迎え火も、送り火もそうした風習や慣わしの一つだ。

 

 お盆ともなると都会に出ていた若者や学生、それに地方に御無沙汰の家族が孫なぞを連れて実家に戻ってくる。その時ばかりは爺、婆も大喜びで精一杯の「お・も・て・な・し」に奮起する。そしてお盆が終わって一連隊が帰ると、(.dot)どっと疲れがでて寝込んだりもする。「来てよし、帰ってよし孫の顔」を地で行く。

 

 当家では既に父母が他界し跡目を継いだ当方の拙宅に仏壇がある。菩提寺は山梨にあるため、お寺さんや親戚のご挨拶に備えこれも供養だと、毎年生家に盆飾りや提灯を誂えた祭壇を用意することにしている。そして葬式に使った遺影を位牌代わりに祀ることにしている。

 

 ただ、昨年はコロナ感染の影響もあってそれが叶わなかった。うーん、どうやらこの調子だと今年もそれは実現しそうにない。一連の作業は当方のお仕事だが体調も勘案して失礼することにした。とはいえ、旧盆迄(7月~8月初旬)には至る所から夏のご挨拶(お中元)が届く、親子や兄弟間では虚礼廃止としたが、それ以外からはお盆の祭壇へのご挨拶代わりにと何品もの中元品が知り合いから届く。

 

 今年も「揖保乃糸」を始め「レデイ―ボーデン」、「フルーツゼリー」に地元山梨からは「ゴールドラッシュ」、「白鳳」に「浅間白桃」や「清里の手作りハム」が届いた。珍しいところでは千葉の「富里西瓜」や「白井梨」まで頂戴した。当然、ご挨拶だからこちらからも贈答しているからであって、「ごつあんです!」とタダで戴いている訳ではない。

 

 また秋にもなると、秋彼岸を前に「巨峰・シャインマスカット」や東北女川の「新さんま」もが届く。年末は年末で今度は歳暮の品が付け届く。

 

 どうみてもこれまでの費したコストを考えると、仏さんの葬式代を遥かに上回る負担を強いられる。これが跡継ぎの辛い処だ。そんなこんなで今回もお寺さんに「お布施」を送ることで経費削減にすることにした。

 

 まあ、そのうち歳と共に関係は薄くなるだろうが、それにしても旬のご挨拶やお付き合いには何かと手間暇と気遣いとカネがかかる。