Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

三種の道楽(夏休み特大号5-3)

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 厚労省内部から「タバコそしてその次は飲酒規制だ」という声が聞こえてくる。飲食店や公共の場所での喫煙を全面禁煙にする「受動喫煙防止法案」「健康増進法改正案」は、ひとまず先の国会では法改正が見送られた。ただ、厚労省は「屋内全面禁煙は東京オリンピックに向けた国際公約」として一向にこれを譲る気配はない。ただ、多くの飲食店で売り上げが下がるため旅館業を中心に猛反対の姿勢が続いている。

 

  その次はと、畳みかけるように酒類の販売や飲酒までを制限するアルコール規制を用意している。日本は世界的に見ても飲酒規制がほとんど無い国だが、ここには、禁煙=東京オリンピックの構図を持ち出して来たのと同じく、禁酒=WHO(国際保健機関)の「世界で毎年330万人が死亡している。」「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略が必要だ!」の公式コメントを持ち出してくるありさま。

 

 役所は、民間企業と違い商売で仕事をしているのではないから、自ら手で組織や仕事を作って、これを内外にアピールするのは得意技だ。厚労省は、今年度に入って早速「アルコール健康障害対策推進室」なる組織を新設した。かなりの本気モードだ。

 

 今や、タバコ規制とアルコール規制は世界のトレンドとなっている。仮に次の通常国会で修正禁煙法案が通過すれば、間髪入れずに禁酒法案が審議されるだろう。そして酒害対策として「酒の安売り禁止」「飲食店での飲み放題禁止」や「酒類の広告規制」などが、ほどなく実施されるのは間違いない。併せて、酒の価格の引き上げ(税率アップ)や公共の場所での販売規制も検討されるだろう。

 

 つまり、今後は駅や公園のベンチで缶ビールを飲むことも、街角での酒類の自販機設置もご法度となる。何やら街の風景が殺風景になりそうだ。

 

 そうした具体案は水面下で着実に練られていてる。ご存知の向きも少ないかもしれないが、2013年に「アルコール健康障害対策基本法」が既に制定されており、推進計画も取りまとめられている。表向きは依存症対策などが柱となっているが、それにリンクさせるかのように、追って、昨年5月には「改正酒税法」が成立しいる、それを受けてディスカウント店などの過剰な安売りに規制がかかっている。広告規制する一方で高い税率を課することで価格を上げ、徐々に販売を規制していくミエミエの手法は、タバコ規制と全く同じシナリオだ。

 

 男の道楽と言えば、酒にタバコにギャンブルに女(風俗)と言われている。それらに次々と網を掛けられれば、この徳兵衛、この先人生、何を楽しみに生きてけばいいのかねえ?ねえ、そこのご同輩どう思います?この現実。

 

(今日のおまけ)

 酒好きの知人で食道がんを患った男がいる。この男、酒飲みでだがコレクションも大好きで小金を貯めては「レミーマルタン」や「ナポレオン」といった高級酒(総額2百万円)を、奥方に内緒でこっそり嗜んでもいた。入院・摘出手術・退院までに1か月もかからなかったが、退院当日に自宅の周りが、やけに洋酒臭かったという。後日判明したのだが、奥方が旦那の健康を心配して、退院前に家じゅうの酒という酒を台所やトイレに流して捨てたそうだ。

 

 それをキッカケに禁酒を続けたが、その後、胆のうにもがんが見つかった。どうやら禁酒を続けたと宣言しつつ、こっそりと呑んでいたようだ。「白川の清きに魚の棲みかねて、もとの濁りの田沼にひしき」。大病を二度も患った彼は今も元気で存命だ。今日もどこかできっと隠れ酒をやってるのに違いない。

 

 

夏の想い出(夏休み特大号5-2)

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 夏が過ぎ、風あざみ〜〜(^^♪。井上陽水の「少年時代」。もう、何十回目の夏を迎えたのやら、感慨もひとしおである。幼少の頃から今日まで、夏といえば、川、山、海、キャンプ、夜祭、盆踊り、灯篭流し、プール、ラジオ体操、虫取り、花火等々、それぞれが自分にとって、その時代の季語となっている。これをテーマにすれば、毎日ブログアップしたとしても向こう半年分のネタになる。

 

 病気が見つかる前の一昨年の夏までは、泊りがけでよく夏山登山にも出掛けた。北ア、尾瀬、南ア、白根山、駒ケ岳と。中でも尾瀬の朝霧は幻想的で、霧の中にひと際「ニッコウキスゲ」が風に揺れる風景はこの世とも思えないくらいの絶景だった。もしかして、このまま、もう山に出掛けることが出来なくなってしまうのか。もう一度だけでいいから登ってみたい。残った日本百名山のうち46座は未踏破、どうしてくれるんだ?山神さま!!

 

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 ところで、昨夜、妙なことが起きた。思い過ごしかもしれないが、自宅のフローリングの上を誰かがこちらに向かって歩いてくる音がして急に目が覚めた。明らかに人の気配がするのだ。違う部屋で寝ている女房かと思い「おかあさんかい?」と声を掛けたが返事がない。

 

 もしかして、そんなことはあるまいと思いながら「お袋なの!」と声を掛けると、普通に「そうだよ!」との返答。まさかと思い、あたりを確認したが誰も居なかった。それは間違いなくお袋の声だった。今でもそれを鮮明に覚えている。

 

 お袋は何を告げにやってきたのか。真夏の夜の不思議な出来事だったが、恐怖心は一向に沸いて来ない。旧盆も近いので、今週末、徳兵衛は独り甲府に帰る。誰も棲まなくなった実家で、晴耕雨読。草取りや掃除でもしながらのんびり過ごすつもりだ。両親も含めてこれまで何十人も葬ってきた人々が夢枕に立ったら、そんな人たちと一緒に真夏の夜の宴をやってみたい。

 

(今日のおまけ)

 最近のネットへの書き込みには、目覆うばかりの誹謗中傷や身勝手な発言がとても多い。若い人たちには「人それぞれだから」、「感じ方はいろいろあっていい」と肯定派もいる。

 だが、これが表現の自由として許容できるかどうかは、疑問の残るところだ。最近になって、ようやく公益社団法人ACジャパンも、重い腰をあげて啓蒙に乗り出した。

 

 自分のメール・アドレスやハンドルネーム、ブログ、HPやフェイスブックが、知らぬ間に掲示版にアップされて、批判や中傷を受けた人も身近に大勢いる。自撮などといって、調子こいて自分の素顔や家族の写真をアップするのは避けた方がいい。写真のプロパテイによっては、撮影日時や場所までも特定できてしまうし被写体の眼球に映った姿で撮影者が特定できたり、Vサインポーズで指紋が読み取られたりもする。今やストリートビューなどによって玄関先、洗濯物。表札や自動車ナンバーまでもが判ってしまう世の中だ。迂闊にプライバシーは公開してはいけない。

 

 先ごろ、「少なくとも子供、孫や家族たちに被害が及ばぬよう、顔写真、個人や特定情報は滅多に公開しない方が後悔しない」との賢明なご忠告をいただいた。大兄に多謝。

冷蔵夫婦(夏休み特大号5-1)

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 聞きなれない言葉だが、思い当たる節がある。会話もねえ!、会話は殆どラインでスキンシップもねえ!だから喧嘩もしなけりゃイライラもねえ!お互いもこれといった不満もねえ!と割り切った!!オラ、こんな夫婦厭だ!どっかの娘と一緒になるだあ〜〜(^^♪

 

 こんな夫婦が増えているそうだ。そういえば、今もわが家の冷蔵庫には夫婦別々のカレンダーが貼ってあって、お互いがお互いの予定を暗黙裡に判り合えるような仕組みが作ってある。当方の携帯電話はガラKのためラインはできないがメール機能はある。そこで、朝が遅い日などは、北の政所の自室からメールで当方に指示がある。「ポットのお湯沸かしといてね」、「炊飯器のスイッチ頼むね」とかとか、これでいてコミュニケーションは結構保たれている。サラリーマン時代も、今もそうだが夫婦のすれ違いが多く会話は少なく、テーブルの上のメモ紙(筆談)だけで連絡を取り合っている。メモだと気楽で本音が書ける。

 

 タイトルの冷蔵夫婦の意味は、「中身(仲)が冷めきっていて、相手に愛情を抱けず、まるで冷蔵庫のように日常的に冷え切っている夫婦」のことを云うらしい。きっかけは、産褥期の夫婦の行違いや、夫婦形態の崩壊、セックスレスや浮気が原因で、こうなるケースが多いと聞く。

 

 この冷蔵夫婦と我が夫婦の冷えとはチョと違う。倦怠期はとっくに終わっているので、会話が単に面倒くさいと、お互いが思ってるだけかもしれない。これぞ真に「冷えピタ夫婦」。

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(今日のおまけ)

 冷蔵夫婦は、実はネガティブな結婚形態ではなく、一面では合理的で斬新な夫婦形態かもしれない。だって、冷蔵だけに二人の間はなかなか腐らないから・・・ね。

 

 互いに不満はなく、時にお互いに気持ちを発散させたりして折り合いを付けながら生活は続けていく。そのうえ、旦那も子育てを嫌がっているようにも見えないし、ペットの世話も良くしてくれて、夫婦の家庭内での役割分担もハッキリしている。

 

 こうした新手の夫婦形態は、その昔の不仲を取り繕っている古典的な仮面夫婦とはチョット訳が違う。そのころの旦那は得てして「横のモノを縦のモノともしなかった(注)」短気で気難しい男だった。今となっては希少種かもしれない。

嗜癖(シヘキ)と依存 

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   本人は止めなくては頭では分かっているのに、物質や行動から得られた快感を求め続けて次第にエスカレートしていくうちに、心身に様々な支障が出てくる。これを「依存症」という。完全なるご病気。

 

 その出発点は、快感や多幸感にあり、これを止めることができないまま、次第に量を増やす。その結果、社会、健康、金銭や家庭内になさまざまな問題が起きて来る。この先、駄目になると本人は分っていても自己制御できなくなる。

 

 依存に陥っている人は、自分が意志の弱い人間だから制御できないと思い込んでいるようだが、コントロールできないのは意志が弱いのではなく自分自身で心が制御できないのだ。依存によって、大切にしている家族や仕事、健康よりも、その物質の使用を優先させてしまう。つまり覚醒剤大麻、ヘロイン、アルコールやニコチンなどの薬物依存は、まさに「廃人」になるまでそれに依存してしまう。だから、クドイようだが当然にして医学的な治療が必要となる。

 

 では、嗜癖とは何か、どちらかといえば嗜好に近く、対象が物質ではなく行動。俗にいう「ハマる」といった表現にあたる行為。例えば、パチンコや競馬などのギャンブル、買い物、セックス、インターネットなどに「ハマる」行為を指す。では、依存との違いはなにか。依存は依存状態を中断、中止(離脱)した時に、必ず離脱症状が発現する。禁断症状による吐き気、発汗、震え、発熱などの生理的な身体症状が現れ、睡眠障害などにも見舞われる。物質に依存していない嗜癖には、止めても離脱症状は現れない。つまりネット通販や買い物に没頭することを止めても身体上には、なんら変化は起こらない。

 

 どうですか、今日のお話。そこの酒飲みの旦那。お酒を楽しんでますか?それともアルコールにどっぷり依存してますか?手足が浮腫み始めたら、それは完全なる離脱症状です。もしかして依存症かもしれませんぞ「酒は呑んでも呑まれるな、酒と女は二合まで!!」よ。

 

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(今日のおまけ)

 自宅の近くに旧酒屋が「角打(立呑み)」を始めた。もともとコンビニやスーパーに押されて酒屋を締めて、都心部に進出、居酒屋を始めた。しばらく店は繁盛していたが、ビルオーナーが中国資本に替わった途端、テナント料が2倍以上に跳ね上がり。採算が合わずやむなく撤退。地元に帰ってきて「立呑み屋」を始めたという訳。

 

 ただ、さすがに「大吟醸」、「純米」ばかりだと麹の風味が強すぎて「好事(麹)魔多し」で腰を据えてゆっくり呑めない。そのうえ単価も1カップ千円近くともなると、喉越は良くてもすんなりと腑には落ちない。やはり、立呑みはワンコイン以下に限る。

 

   角打ち:江戸の酒問屋が始めたのが起源らしい。簡単な肴で四角い桝で酒を呑んだものだから、これを称して「角打」となったとさ。

老人性逆ギレ(逆流性)・シンドローム

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 洋菓子店の女性店員と老人の会話のやり取りで、逆ギレする男性のご老人が多いと聞く。どうしてそうなるのか、それはご老人特有の病、つまり老化が原因している。判りやすくいうと、聞き取る力が弱くなって、早口で話す女性の声が聞こえにくく、馴れないカタカナのケーキ名を次々に言われても、よく理解できないため、馬鹿にされたと勘違いしてキレるケースが多いらしい。

 

  でも、当然ながら加齢とともに記憶力は衰えるもの。だから、説明されたケーキの名を覚え切れず、イラッとしてしまうのが本当の所かもしれない。そのことはご老人自身でも分っている。そのうえご老人といえども、失礼、ご老人だからこそ日々さまざまな体の変化を敏感に感じているのだろう。最近、耳が遠くなったとか、目がかすむとか、自覚症状があっても、なかなかその現実が受け入れられない、受け入れたくない、そんな自分にキレているのかもしれない。そしてそれが高じてくると、他人、周囲や家族にまでにも当たり散らすことになる。

 

 相手を困惑させるようなご老人の言動の背後には、それなりの理由がある。例えば、若者たちが公園で深夜たむろをしないように設置した「ブーン」といった羽音のような低重音を出す機会を公衆トイレ前に設置したところ、若者たちには「いやな音」と聞こえるらしく、その場に長居ができない。結果、深夜の若者達のたむろ解消に一定の効果が挙がる反面、老人には、音そのものが聞こえないため、それ以降、今度はご老人の方々が、その場所でたむろをしはじめたという笑い話さえある。

 

 つまり、ご老人にとって、一定の周波数以上の高音と低音は聞き取りにくいというか、聞こえていない。だから、ケーキ屋の女性店員もご老人と話をする時は、落ち着いたトーンで、ゆっくりとしたペースで話すことが大切。特に家の外、店頭、デパートや駅など、周囲の人声や店のBGMなどが会話の声を邪魔するような場所では、老人は自分に必要な情報だけを選択、判断して聞くことができないため、この点については配慮が必要だ。

 

 とくに、老人のいやらしい習性。すなわちプライドが高いため、相手の話が聞こえている「フリ」をしたがったり「年寄りを武器に平気でイヤラシイ」ことをしたり、時には芝居じみ「ナミダ」に訴える傾向が強い。「聞こえてるフリ」を例にとると、ご老人は、外出先にあっても「聞こえないので、もう一度説明して」とは、なかなか言わない。そのくせ挙句には、「もういい!」とか「もう結構!」と逆ギレするのがパターンが多い。こんな徳兵衛、とうとう「老人性逆ギレ(逆流性)症候群」を発症したのか、最近、妙にキレやすい。

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(今日のおまけ)

   「エゴサーチ」という聞きなれない言葉を耳にした。自分(エゴ)のブログやハンドル名などを検索(サーチ)して、自身やそのブログなどが、どのような評価を受けているのか?批判的なのか好意的に評価されているのかを閲覧者の視点で評価することらしい。インターネット、SNSやツイッターが爆発的に普及した結果の副産物。ここまで気にするようだと殆ど病気。精神が蝕まれている可能性が高い。アルコール依存、ニコチン依存もこれも一種の病気。次回は「嗜癖(シヘキ)と依存」について考えてみる。のココロダ!