Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

嗜癖(シヘキ)と依存 

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   本人は止めなくては頭では分かっているのに、物質や行動から得られた快感を求め続けて次第にエスカレートしていくうちに、心身に様々な支障が出てくる。これを「依存症」という。完全なるご病気。

 

 その出発点は、快感や多幸感にあり、これを止めることができないまま、次第に量を増やす。その結果、社会、健康、金銭や家庭内になさまざまな問題が起きて来る。この先、駄目になると本人は分っていても自己制御できなくなる。

 

 依存に陥っている人は、自分が意志の弱い人間だから制御できないと思い込んでいるようだが、コントロールできないのは意志が弱いのではなく自分自身で心が制御できないのだ。依存によって、大切にしている家族や仕事、健康よりも、その物質の使用を優先させてしまう。つまり覚醒剤大麻、ヘロイン、アルコールやニコチンなどの薬物依存は、まさに「廃人」になるまでそれに依存してしまう。だから、クドイようだが当然にして医学的な治療が必要となる。

 

 では、嗜癖とは何か、どちらかといえば嗜好に近く、対象が物質ではなく行動。俗にいう「ハマる」といった表現にあたる行為。例えば、パチンコや競馬などのギャンブル、買い物、セックス、インターネットなどに「ハマる」行為を指す。では、依存との違いはなにか。依存は依存状態を中断、中止(離脱)した時に、必ず離脱症状が発現する。禁断症状による吐き気、発汗、震え、発熱などの生理的な身体症状が現れ、睡眠障害などにも見舞われる。物質に依存していない嗜癖には、止めても離脱症状は現れない。つまりネット通販や買い物に没頭することを止めても身体上には、なんら変化は起こらない。

 

 どうですか、今日のお話。そこの酒飲みの旦那。お酒を楽しんでますか?それともアルコールにどっぷり依存してますか?手足が浮腫み始めたら、それは完全なる離脱症状です。もしかして依存症かもしれませんぞ「酒は呑んでも呑まれるな、酒と女は二合まで!!」よ。

 

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(今日のおまけ)

 自宅の近くに旧酒屋が「角打(立呑み)」を始めた。もともとコンビニやスーパーに押されて酒屋を締めて、都心部に進出、居酒屋を始めた。しばらく店は繁盛していたが、ビルオーナーが中国資本に替わった途端、テナント料が2倍以上に跳ね上がり。採算が合わずやむなく撤退。地元に帰ってきて「立呑み屋」を始めたという訳。

 

 ただ、さすがに「大吟醸」、「純米」ばかりだと麹の風味が強すぎて「好事(麹)魔多し」で腰を据えてゆっくり呑めない。そのうえ単価も1カップ千円近くともなると、喉越は良くてもすんなりと腑には落ちない。やはり、立呑みはワンコイン以下に限る。

 

   角打ち:江戸の酒問屋が始めたのが起源らしい。簡単な肴で四角い桝で酒を呑んだものだから、これを称して「角打」となったとさ。