今日は、世間では平日。サンデー毎日の小生に御大(呑み天狗「北光正宗大王」、芸名「千曲わたる」)から一献傾けようとお声がかかり、北陸新幹線で人口より有害鳥獣の多い飯山市まで出掛けた。昼過ぎから延々6時間、店を貸切り呑んだくれたが、妙に正気だ。北光正宗大王さまを前に緊張しているのだろうか?東京駅から飯山駅まで「はくたか」で、たかだか1時間40分程度で当地に行ける。「遥々、東京からやって参りやした!」という距離や時間でもない。
要は、それに見合う「ズク」があるかどうかだ。理屈をこねる前に体を動かすことが大事だ。そして気兼ねなく、腹を割って相手と話をする。ただ、互いの心根が分らないと話も弾まない。それに共有した経験や苦労があればこそ、頷ける話もある。気心の知れた間柄とは付き合いの多さでなく、付き合いの深さであることを痛感した。そんな人には人望があって自然と周りから人が酔って来る。今日は上田市在住の鯉太郎さんの引退式を兼ねた「田畑稔る式(豊穣祈願)」も併せ、へ理屈をこねて呑み達が集る「呉越同酒」。三人の年の数を合わせると有に200歳は超える。
御大は年に似合わず行動範囲が広く見識もあり東奔西走の日々だ。どこにそんなエネルギーがあるか不思議だが、これまでお付き合いしてきた御仁らもさることながら、暖かい家族や孫、それに糟糠の妻ならぬ奥方さまの支えがあってこその御身だろう。昔から中高年の話題といえば「健康」、「年金」、「介護」や「終活」などが相場だが、今日は「あの時、私は?」的な裏話が多く大いに盛り上がった。結局、都合3人で日本酒だけでも軽く二升は呑んだだろう。当地では一本頼むというと、お膳の前に徳利ではなく一升瓶が並ぶ土地柄だ。きっと御大には、まだ、まだ笹が足りなかったのに違いない。
体調が許すなら、生きているうちに御大らと再度、御手合わせ願いたい。
(今日のおまけ)
城ミチルの「イルカにのった少年」をご存知だろう。今や小生「イルカに乗った老年」だ。
家族や周囲からの話を総合すると小生にも「老害」が出てきているらしい。その兆候を二、三ご披露しよう。
まず、これまでの人生に自信があったこともないくせに「自説を曲げない」、「古びた価値観を押し付ける」、そして「滑舌が悪いにも拘わらず、兎に角、話が長くてクドイ!」そのくせ「短気で、せっかちで怒りっぽく始末が悪い」。
その反面、『お年の割には、お若いですね。』てなことを言われれると、必要以上に有頂天にはなる。ただ、ひとたび交通違反を犯して警察官にでも捕まろうものなら、自分の境遇や高齢であることを逆手に利用する狡猾さもあるらしい。
自戒:馬齢を重ねたら、周囲の声に素直に耳を傾ける謙虚さも必要だ。「喝!!」