Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

今度は「新型NISA」だとヨ!

 意気込みは良いが、こいれって財務省と証券業界が企てたまがいモノ商品。「NISA口座(非課税口座)」の特典を拡大しそれを通じて、元本商品のない価格変動商品に国民の貯蓄を向かわせようとしている。

 

 折しも昨日指摘のように、案の定というか、企み通りというかここにきて新型NISAの口座開設が相次いでおり、株高と相俟って証券会社(株屋)は今はウハウハの状況。

 

 もう少しNISAについて説明すると、非課税枠内で、毎年一定金額の範囲内で購入し株などに投資する仕組み。その上、投資した金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる証券投資制度だ。

 

 投資や財産形成をお考えなら、もう少しじっくり考えてみよう。投資の原則はドルコスト平均法でなるべく長く投資して安定的に利益を上げていくものだ、どこぞやのイッペイのように「投資」は「博打」でも「投機」もないがそれに近い。

 

もし、そんなにご興味がおありなら、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度のiDeCo(毎月の拠出額だけが確定していて将来の給付額は確定していない商品)をお勧めする。これは国が用意した、自分年金作りのための手段だ。特に資産形成初心者の人には、打ってつけだ。くれぐれもご注意いただきたいのは将来の金給付(元本)額が確定している「確定給付年金」とは、違うのでお間違いなきよう。

 

そのiDeCoの主なメリットとろしては、

・掛金は全額が所得控除対象になる

・運用利益は全て非課税になる

・受取時にも税制優遇がある

 

 積立時に掛金全額が所得控除対象になる

これによって、その年の所得税や翌年の住民税が安くなる。つまり、自身で拠出することで、将来の備えをしつつ所得控除を受けることができるの優れものだ。

 

 次に、運用利益が全て非課税になる

 この制度以外では通常は投資で利益が出ると、運用益に対して税金がかかる。でもこの制度においては運用益には税金がからない。得られた運用益は全額非課税となるため、運用益全体が資産となる。ただ、最短でも60歳までの運用となるので中高年にはお勧めしない。

 

 そして、受取時にも税制優遇があるのは魅力だ。

つまり、受取時に税制優遇を受けられるもう少し詳しく説明すると。年金受給時や退職時に、年金ならば公的年金等控除、退職一時金ならば退職所得控除、年金と一時金の併用ならば公的年金等控除と退職所得控除が受けられることだ。

 

でも、そうそう美味い話ばかりではない、こういいうことはどこも声高に言わない。制度の仕組みやデメリットもあるので念のため。

・60歳まで資産を引き出せない(途中解約不可)

・運用状況によって、資産が増減する

・各種手数料が必要

・加入できる条件がある(加入できない人もいる)などだ。

 

 まあ、いずれにしても、投資をしている限りそうそう美味い話はない。最近、分散投資として外国資産に自己資産を振り分ける動きもあるが、円換金時の為替リスクがあるので、大きく元本が棄損するケースもある。

 

 最近の株高や円安に眼が眩んで預貯金を取り崩している方、株式やFXをご購入の大兄、この先相当なリスクを抱えることは覚悟しておいた方がいい。どうしても望みなら、究極は今お手持ちの資産を余すことなくゼ~ン部処分(中途半端に国内資産を残すのもリスク)して海外移住することだ!