Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

甲子園球場に目指すもの

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 いま全国各地で高校野球都道府県予選が開催され、何処もその熱狂に帯びている。昨日の参議院選挙と同じく、小選挙区になったばかりに各選挙区や比例区もお大騒ぎだ!

 

    地区によっては、関西弁の候補者が関東以北でも出馬し、地元とは全く縁もゆかりや関係もない候補者が乱立し、却って地元意識を混乱・希薄化させているのかも知れない。例えば甲子園を目指す地方とて同じこと。私立地方校のメンバーはそのほとんどが外人部隊だ。「青森山田高校」などに至っては選手相互の会話は、津軽弁はおろか浪花弁しか通じない有り様だ。

 

    つまり、今の甲子園は、勝利至上主義、校名売名、募集生徒増を狙っての「スポーツ推薦枠」で、人寄せになっている。特に私立高校は学校経営を第一義とするから、それも至極当然だ。でも、ここの舞台裏には数々のドラマやドキュメントがある。ここで感涙した公立高校の二つの例をご紹介したい。

 

    熊本県玉名高校の野球部マネージャー「西林蒼さん」は、今年1月31日に骨肉腫で19歳の若さで亡くなった。県大会で一勝でもして校歌斉唱を聴きかったのが夢だったそうだ。結局、県予選まで彼女の命は繋がらなかった。でも、その夢を叶えたのは野球部員や選手たちだ。そして、さる19日(金)にその約束は果たされた。甲子園への夢は途絶えたが1回戦で玉名は10―3で天草拓心に勝ち、球場に校歌が響きメンバー全員が天国の彼女に涙ながらに胸を張って報告した。 

  

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  そして、もう一つが長野県大会の公立決勝戦だ!飯山5-4伊那弥生ケ丘で、しか-も4-4で迎えた延長10回裏に飯山が劇的なサヨナラ勝ちを果たした。両校とも県立高校で甲子園出場は松本工以来9年ぶりに甲子園球場への切符を手に入れたのだ。甲子園出場常連校の「出ると負けの松商学園」さえ影が薄くなる。

 

    長野県立飯山高校は飯山と飯山照丘高校が統合した県立校。よく存じ上げている地域性、学校のある飯山地域は多いときには、真冬には雪が3~5メートルも積もる豪雪地帯。こんな、地域で、こんな環境で「公立高校として、よくぞ、甲子園出場を果たした」と最大級の賛美と祝辞を贈りたい。

 

    わが故郷にも同じようなケースあった。かの中田英寿が在校してきた当時のサッカー名門「山梨県立韮崎高等学校」、高校ラグビーでも常連の「県立日川高校」、両校が全国大会に出場するたびに亡くなったオヤジは東京国立競技場や花園ラグビー場に足を運んでいた。

 

これも何かのご縁、ハッチリチン!!生きているうちに、今年の夏こそ『阪神甲子園球場』に応援に行かれたら如何ですか?「昨日は誠に以って、おめでとうゴザイマッスル」。斯くいう、わが母校も公立校ながら2度の甲子園出場を果たしが、残念ながらのいずれも初戦敗退だった。

 

  そんな両校こそが、若人にとって甲子園球場を目指す若人に相応しいかも知れない。