Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

夏の甲子園決勝戦に思ふ!

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 履正社と星稜の対戦になった昨日22日の決勝戦。当方なりに振り返ってみた見どころをここに御紹介したい。結果はヤクルト山田哲人の出身校履正社高校が星稜を5-3で下し見事に優勝した。大会中、ずっと笑顔を絶やさなかった奥川投手が決勝戦後の閉会式で大泣きしていて姿を見て、当方も思わずもらい泣きしてしまった。

 

 勝負処は、三回表二死、一二塁後にスリーランを放って履正社が勝負に優位となった。ここがこの試合を大きく左右した。それが四番井上の前の打者三番の池田のフルカウントの7球目のフォアボールの判定だ。二者続けて主審は4球を宣告。でも池田への星稜奥川投手の最後のボールは、だれが見ても明らかに「ストライク」だった。ここに勝負のアヤがあった。これによって奥川には初めて自責点が記録されたが、これは明らかに他責点だ。

 

 主審はプロでないボランテアにせよ、絶対的な権力を持っている。それに翻弄されるベンチや選手。絶対服従も高校教育には必要なのかもしれない。でも、高校野球も学校教育の一環と云えば話はそれで終わる。幼少期からここまで青春の全てを賭けて来た生徒たちにとっての甲子園球場は、最初で最後のひのき舞台だ。こうした風景は戦時中の「学徒出陣」や「神風特攻隊」の姿にかぶる。

 

 彼らにとって県予選を通じて甲子園への夢は、人生最大のビッグイベントであり、この夏が過ぎると、彼らは達成感を感じなくなるようになり、虚脱感と抜け殻となる。だから、元甲子園球児はその後の人生は、この大会が終わると早くも「余生」となり若き老人となってしまう。

 

 プロや大リーガーと相成った多くの選手は別格とする。それ以外の甲子園卒業生選手に、経財界で大成した大物が出ないのも、また、不思議だ。それに、その後の人生で、不祥事や罪を犯す確率が多いのもこうした球児らに多い。

 

 野球部監督やコーチは学校に対する「オシゴト」として、何十年もかけて学校の名誉のために「甲子園」を目指すが、子供たちにとっては、高々3年ぽっきりの短い夏でしかない。キミたちよ!大人ならが描く「甲子園球場劇場」の役者となるなかれ、キミたちにはその先の「人生劇場」の主役が待っている。残った時間の方がはるかに長いのだ。

 

 これで、燃え尽きることなく次の「進塁」を目指せ!

    そこのくたびれた中高年サラリーマンにも同じことを言っておこう!