Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

TV・CMに見る今日の世相

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 博打の宣伝が余りに多い。最たるは、高畑充希などの女優を使ての日本中央競馬会(JRA)の宣伝広告だが、これまでJRAもいろんな俳優や有名人を使ってキャンペを張ってきた。まあ、お国の農水省所管の中央競馬会だから潤沢な資金力を基に、いくらでも国民を博徒にできる。

 

 それに最近は、タレントの渡辺直美を起用しての競艇、元スマの森且行オートレース、競輪やデーモン閣下が宣伝する大井競馬場などに代表される地方競馬や競輪に至るまで、日本広告審査機構(JARO)や民間スポンサーの広告よりはるかに博打CM放映時間が長くなった。

 

 この背景には、一体何があるのか?普通に考えれば、簡単に分かる・・・ことだ。

 

 徳兵衛流に解説すればこうだ。もとより日本国民にはサクセスセスストリーやジャパンドリームなどはハナから頭にない。つまり、日本国民は島国根性特有の人種で、世界きっての「博打(バクチ)」が、とてもお好きな国民性ナノダ。

 

 ご存知のように「チンチロリン」に始まりやがて「花札賭博」に走った。今や「ジャンケン賭博」も流行のようだ。その昔の環境は、格差どころではなく苛烈な生活や労働環境にもあった。だから、貧困層ほど一攫千金を狙ったのだ。その結果格差は益々拡がった。 

 

    それを危め、当局はそのような群衆や輩に対して「賭博罪」を適用して、賭場の開場を厳しく取り締まって来た歴史がある。

 

 ところが、戦時下、国は資金窮し軍事費調達に軍馬育成の名の下に国民から金を吸い上げるため、これを合法化して一部の賭場を認めた。それが冒頭の「競(馬)」を公式バクチとして認めた。言わずもがな国家戦略と庶民のなけなしの財を吸い上げたのだ。

 

 仕掛けとしては、国民生産に関わりなく、稼いだ金の一定のテラ銭を狙って胴元の国や地方公共団体はカネを稼ぐ。つまり、庶民は懸命に働いた金を自動的に吸い上げる仕組みを造った。

 

 でも、これは両刃の剣で、景気が良い時は「競」も盛んになるが、不景気になればなるほど庶民は一発を狙って「競」に依存する。つまり、先の国民性なのか好不況に拘らず博打は衰えない。いまのTVCMを見ても、ほとんどが今の博打CMだ。これが物言わぬ国家。自治体の実たる戦略なのだ。

 

 そのうえ、博打アレルギーを払拭するかのように、やたらと「(ジャンボ)宝くじ」の宣伝が多くなるのも必然。江戸時代の飢饉にあって、幕府が資金調達のために大々的に売り出した「とみくじ」と同じ構図だ。

 

 冷静に考えれば分かるはずだ、景気や雇用状況が悪くなればなるほどこうした賭場CMは増える。因みに高額当選者のその後の生活、人生は悲惨だ。価値観や充実感が乏しくなり放蕩三昧に身を崩す。それに周囲が蠅のようにそこに群がり悪事を働く。

それが性懲り、当方もナンバーズで高々8万円が当たっただけで、みずほ銀行の店頭に現金を受け取りに行ったときには足が震えたことを思い出す。

 

 それ以降、毎日買い続けているが一向に当選の気配はない。一攫千金を狙うほど術中にはまる。こうしたあぶく銭を手に入れてもろくなことはない。