Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

TV・CMを通して見た今どきの世間

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    この時期になって、やたらとタレントを起用した新米やブランド米を売り込む動きが顕著だ。賢明なご愛読者ならその意味は大いにお分かりだろう。その一方で、外国人による果樹園や畜産業者が育てた牛や子豚、子ヤギに鶏に合鴨に、それに北関東中心に梨、葡萄泥棒など窃盗事件が相次いでいる。

 

    このほかの地域えも、先ごろ岩手県でも収穫間近の「しなのゴールド(リンゴ)」も6千個が盗難に遭っている。しかも、果実だけでなく枝ごと切り落としての窃盗だから手口は悪質だ。

 

    都内の駅前では桃、葡萄、リンゴを法外な安さで立ち売りしている輩をよく見かける。正規の流通経路に乗らないいわゆる「わけアリ(闇)商品」が売られているのだ。これには買い手も十分に気を付けた方が良い。

 

    味が落ちるばかりか、病気になった、不衛生で汚染された肉や果実を掴まされることもあって、販売者の身元が分からないだけに「当たりようもなく」、結局は「安かろう、悪かろう」の備忘籤を轢かされるのは、往来の善良な市民だけがこうした罠にハマってしまう。

 

    悪いが「人を見たら泥棒と思え!(性悪説)」と思い込んだ方が自らの命と安全と財産が守れるようだ。

 

     昨日に続き、斯くもこうした事態が続くのか、今日はその背景も考えてみたい。

「おなじみのコシヒカリも売っているけど、新品種が目を引くわね」。近所のスーパーや米穀店を回った明日香は驚いた。「ゆめぴりか」「さがびより」「つや姫」など初めて見る銘柄が目白押しだ。

 

    なぜか、これには二つの理由がある。一つはコメ余りだ。コロナ禍の折、飲食店や大学食堂や企業内食堂など大口需要先への卸が減り、在庫が急増している。つまり、供給過多。そのうえ、米作の北限が北海道までおよび容易に耕作できるようになって、必要以上に耕作面積が拡大してしまった。

 

    二つ目は、こうした過当競争に抗するべく、全国各地で「ブランンド米」を売り出すようになった。その昔は食糧管理制度下、コメ、塩、タバコは政府の統制下にあってこれに従事する民は政府与党の大票田でもあった。だから、ヤミ米販売・流通・融通などは厳しく取り締まられた時代があった。

 

   でも、自由化によってその制度が撤廃された。だから、コメも伯方の塩もブランド戦略を展開しないと喰えなくなった。そうした過当競争のなかで、売れ筋と販路拡大を狙う。 

    名(ブランド)が通りだしたらしめたもの、稼げるときたら、莫大な宣伝広告費をかけて何でも企画する。

 

そうしたことを横目に裏筋連中は、タネを盗み、苗木を盗み、そして集荷間際の果実や精米を盗み、やがて帰国後、あたかも自前(自国)で生産、わが国から正規輸入したかの如く装い、似非ブランドとして国内外で売りさばく。

 

    反面、食料自給率が乏しいわが国、その一方で供給過多の農作物もある。国防を旨とした安全保障どころか、食料(材)の安全保障と治安を確保しないと諸外国の盗人に、勝って気ままに盗まれてしまう。ブランド米のCM過多も善し悪し!!