何かの拍子にユーチューブを観ていたら、平成最後に面白い動画というか、ドキュメントに出会った。当方が若かりし頃、見知らぬ若者が、誰もいない学校の講堂で独りピアノを演奏していたことを思い出した。曲目は確か映画の「ステイング」のテーマだったと記憶している。
昔、ピアノが弾けて、バレエが踊れて、バイオリンを奏でられるのは、所詮いいとこのお坊ちゃまかお嬢ちゃんたちで、貧乏所帯のセガレどもにとっては夢のまた夢。まあ、いいとこ算盤塾にでも通わせるが精一杯だった。でも、そんなことがあってか、当方、子供達には書道と剣道を徹底的に習わせた。お陰で、どの子もその道の有段者となり、上手で丁寧な字を書くと頭がよさそうに見え、直筆の履歴書や作文でかなり得したこともあった。
それに剣道で培った勝負強さもあって、イザとなるとどの子も「開き直り」が強く行動も決断も素早くなった。
とは云え、上には上がいるもので最近はストリートピアノとかブラバンダンスなどのナンタラ、カンタラにはさすがに当方も驚かされた。まだ、まだニッポン捨てたものじゃないぜ。「能ある豚はヘソ隠す!」とかいうが、これを観て能力をひけらかさず、金儲けでも打算でもなく、事をさらりとやってのけてしまう人が、本物の実力者だと改めて思えるようになった。
まあ、つべこべ言わずこれらの動画を見てくれよ(外出先での音声はイヤホンで)。
- https://binged.it/2CJuHUw
- https://binged.it/2CLqe3n
- https://youtu.be/o_WIHppTLGE
- https://binged.it/2V6xrCh
どうだね、皆さんお分かりいただいたかね・・・・。
道具やカタチから入るのはズブの素人ばかりで、上手くいかないとなるとすぐに道具のせいにしたりする。典型的なのがゴルフだ。飛距離もでずパッテイングでスコアを崩すと、途端にドライバーやらパターなどクラブが悪いだの、グリップがしっくりこないだの、シューズやグローブがフィットしないなどと難癖をつけたがる。
そしてシマイにはウエアのせいにまでして「一流ブランド」にすがる。百万円以上のワインと三千円のワインの味が分からない自称その道の「通」と云われる人間がヘマを犯すのと同じだ。
口より体、身体より技術や技。実力を持っている人間ほど謙虚で、まじめで誠実だ。能弁で多弁で、一言多い奴に限って信用ならず力量もないのは言うに及ばず。そうしてふざけて生きてきた奴らの平成という時代も、もうすぐ終わる!