Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

漠然とした恐怖と不安

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 秋彼岸も今日でオシマイ。連休最後の薄っぺらい朝刊を斜め読みする。一面、二面と進んでいくうちに生活面(23面)の下欄に森永製菓の「アイス・ボックス」の広告が目に入った。

 

 そういえば今年の夏は猛暑続きで、生活面ばかりではなく農産物も多大な被害に遭った。毎年全国の知り合いに贈っている巨峰が全滅。手を尽くして勝沼産の「シャインマスカット」が何とか手に入り、お願いをして全国手配した。この「アイス・ボックス」も急激な需要増と電力不足による製造ライン停滞からやむなく生産中止に追い込まれた。

 

 こうなるとない物ねだりの庶民は俄然とこの商品が欲しくなる。やっと9月末の再デビュー、きっとこの秋でも売り上げは伸びるだろう。

 

 さて、この広告欄の上に眼をやると「ひととき」のコラムに一つの投稿があったので以下に引用ご紹介したい(9/24朝日新聞朝刊23面 投稿者:埼玉県所沢市 永吉美津子さん 無職67歳)。

 

 5月。私は至って元気で卓球三昧の日々を送っていた。ところが、とうとう私にも「二人に一人」の順番が回ってきたのだ。3、4日おなかがすっきりせず受診すると、難治性の胃がん、ステージ4、手術不可とのこと。医師の説明が遠くに聞こえ、頭の中を「末期がん=死」のイメージが駆け巡っていた。

 

 抗がん剤治療は受けたくなかったが、「放置すれば半年、治療すれば1年」との説明に、受けることにした。来春、孫娘が小学校に入る。それまではどんな姿になっていようとも生き延び「おめでとう」と言いたい一心である。

 

 ホスピス医に孫が6人いると伝えると「あなたの最後の仕事は、お孫さんたちに、あなたがしっかり死んでいく姿をみせること」と言われた。その言葉を消化できずにいると、夫がぽつりと言った。「しっかり死ぬことは、しっかり生きるということだよ」。なるほどと腑に落ちた。近づくXデーに心が揺れる日もあるけど、がんばろう。

 

 命果てる日。できることなら孫たちに死の恐怖を与えることなく、穏やかに旅立ちたい。「ありがとう、またね」とハイタッチして、静かに目を閉じたい。

 

 

 彼女に病気が見つかったのが今年の5月、今日は9月24日。まだ彼女はお元気のご様子だ。人は覚悟を決めて現実に向き合ったとき、かくも凛々しく逞しく美しくみえるのだろうか。弱きものは、いまだ漠然とした恐怖と不安に怯え覚悟ができない。

歳も取ったり

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    来月6日から2泊3日の予定で金沢市内において同窓会が開かれる。幹事は、かねてからお約束の地元出身のT君。若い頃は筆まめでもなかった彼からご案内状が届いた。くどくもなく、アテこすりもなく、極めて率直に自身の気持ちを著している。なんとなく郷愁を誘い4畳半の下宿の匂いが漂うお手紙だったので、ほぼ原文のまま以下にご紹介する。この歳にもなると、表現はさまざまだが思うことと考えることはみんな同じようだ。

 

  「御無沙汰しています。やりきれないほどの暑さも終わり、やりきれないと思っていた後に、台風で資材置き場小屋のトタン屋根が吹き飛ばされてしまいました。ふと己が人生を連想してしまう、少し暗い今日この頃です。それでも来月の再会を心待ちに、元気にしています。

 

    夜中にひとり酒を飲みながら、ぼんやりと40年以上前のことを思い出しています。長野の野尻湖や伊豆の雲井での○○研究会の合宿です、また毎日のように遊び呆け、酒を飲み、マージャンをして無為に過ごした日々。

 

   お互いに若かった、何だか楽しかった、明日は必ずやってくると思っていた。振り返れば、ほんの些細なことなのに人生の一大事の如く悩んでいた自分、漠然とした不安を抱えながらも、とりあえず、酒を飲み、マージャンをやり、役満上りでなぐさめられ、フリテンチョンボでおちこんで、それでも、まあいいか、今日は寝る、また明日・・・・

 

   思えば68年生きてきた中のわずか4年の間のことなのに、こんなにも懐かしくいとおしく思い出すのは何なんだろうか?おそらく、もうそんなに多くの明日は来ないと、もうそろそろ終了の時が近いのだろうと、さみしいネ

 

 でも、うれしいネ、また会いたいと思う友がいる、よし、合宿ダ、今度は野尻湖でも雲井でもない、金沢だ!

 

 少し眠くなってきた、今夜も飲みすぎた。寝る。おやすみなさい、」

 

(今日のおまけ)
 手紙の最後にはこう添え書きがあった。「どこへ行って、何を観て、何を食べてみたいか申し出てください予約を入れます。メンバーの中に食事の制限のある方はいますか?」とあって、「寝るところと布団を準備して金沢で待っていいます。タオル、歯ブラシ、寝間着は各自ご持参ください・・」と。

 

 それにしても、若い頃はヤンチャでふざけてばかりいたT君が、ここまで繊細な心と気配りを持ち合わせていたとは感心の極み。人間は歳を取るほどに丸くなり穏やかになるというのに、吾輩はいまだにガキのままだと、今日も反省しきり・・。

 

 ところで、来年の同級会開催まで、わが身は持つのか?もうすぐその審判が下る。

カメ泥棒

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 1963年3月に当時4歳の(村越)吉展ちゃんが誘拐され殺された「吉展ちゃん事件」。当時は警察と報道機関に協定が結ばれ極秘裏に捜査が進められたことを思い出す。子供を誘拐するなんて考えられない世間を震撼させる事件だった。それが半世紀以上も経つと世間のあちこちで乳幼児の連れ去りや誘拐事件などが多発し、そうした犯罪に対して感覚がマヒしているのは当方だけでもあるまい。

   

    人間に限らず、ペットの犬や猫の連れ去りばかりか、生垣の間から釣竿をそっと出して他人の家の池に泳ぐ観賞用の金魚や錦鯉を吊り上げ持ち去る輩もいる。いまや、人、飼育しているペットや魚に限らず、有価物の空き缶や資源ごみなども容易く持ち去られてしまう。

 

    先日も、ご近所の玄関先で飼育していたカメが盗まれてしまった事件が起きた。通りがかりの人々が時折声を掛けていた「カメ」でっせ!こんなものまで盗む輩もいるのかと、世知辛い世を恨んでみたりもする。

 

   そのお宅の御主人、そのカメを相当愛玩していたらしく、頭にも来ていたようで玄関先の主のいない水槽に貼り紙がしてあった。遠目からそれを読むと「カメ泥棒 人のモノを盗んで楽しいか!今度は俺のカメを盗ってみろ!カメ返せ!!」と。怒り心頭と思いきやこのご主人、洒脱で心に余裕があるようにもお見受けした。

 

    窃盗:刑法第235条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。なお、人の(恋)心を盗んだ場合は刑法には抵触しませんが倫理に反しますのでご注意くださいませ。

 

(今日のおまけ)
 最近はコンビニや券売機で現金を使う光景は殆ど見なくなった。スマホを中心に電子マネーの普及は目覚ましく税金はおろか水道料までこれで納付することができる。ご高齢の当方でさえスイカやナナコを持っていて、それぞれのカードにはいつも1万円程度がチャージしてある。残高が1万円を切ると何となく不安となり、すぐさまチャージするようにしている。

 

 さて、ここからが便利さが故の危うさと脆さ。地震などの自然災害時にスマホの電池切れや停電となって電源を断たれたら、これこそ無用の長物。我が家も今から10年ほど前にオール電化で新築の拙宅を求めた。その後、3年もしないうちに東日本大震災に見舞われ計画停電に。電気のない世界の恐ろしさを肌身で感じている。

 

   やはり、災害時にモノを云うのは現金と電気と元気だ。非常用持出し袋にはいつもバッテリーと10万円程度の現金を仕舞い込んでおいた方が賢明だ。でも、それを知る空き巣のプロも多いと聞く。

 

   もし、非常用持出し袋から現金だけが抜かれたら、それこそ「カネ!返せ!!」だ。

江戸の仇は長崎で

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    勤務していた会社の元役員から、先日連絡があった。よくよく話を聞いてみると、会社の役員を辞任してから、地域のカルチャー教室や都心の大学の市民講座まで受講した。それでも始めた頃は良かったが、一度講義が終了するとそれ以降やることがないという。

 

    現役時代の彼の生き方はしたたかで、剛腕ではなかったが策士だった。策に溺れることもなく役員退任慰労金をタンマリ貰って悠々自適と思いきやそうでもないらしい。淋しさのあまりか情報収集の一環なのか、現役役員の頃、連れ立った呑んだ部下や後輩と時折JR沿線で「○○会」と称して呑み会を催しているという。

 

   でも、流石に毎週呑んでいても、相変わらぬメンバーにどうやら飽きが来たようだ。その後のイベントは丹沢の「大山詣」や「歩いてゆく中山道」と称して、埼玉県内の中山道を何日かかけて踏破することも始めた。ただ、相変わらず参加する顔ブレはかわり映えしない。

 

   そこで、白羽の矢が立ったのが元直属の部下の当方である。お話の趣旨は、「社のOB会を立ち上げ組織的な活動をしてはどうか」との体の良いソフト・ミッションだった。どうやら、元会社の人事部や関係先に声掛けをしたが、回答は鳴かず飛ばずで、色よい返事がもらえず、どうやら現役時代に顔の広かった当方を指名してきたという訳だ。

 

   会社と云えどもOB会を組織的に立ち上げるとなると規則、会費や役員、それに運営方法などを具体的に取り決めなければならない。となると、会社本体も人事厚生面の観点からこれに止む無くこれに関与せざるを得ない。故に出元の姿勢もネガテイブだ。もっと裏を読もう!OBの皆さんと社員の全てが仲良し好よしでもなく現役時代に辛酸を舐めさせられた元社員や辞職に追い込まれた社員もいる。

 

   そうした背景があるが故に、仮にOB会が立ち上がっても「アイツが行くなら俺は出ない!」とか、「参加対象を限定してくれ!」「そもそも会社に未練はない!」などのワガママな声も挙がってくるだろう。

 

  それ以上にこの話の言いだしっぺは、だあ~れ!と訊かれて「元役員の○○さん」と答えたら、本人はお気づきではないだろうが、きっと皆さん全員ドン引きだろう。氏の本音は訃報の連絡網や自身を核(発起人)とするネットワーク作りなのか、それともご自身の葬儀の取り仕切りを執り行ってもらいたいのか、動機の真偽のほどは定かではない。でも、現役時代のしっぺ返し(K・Y)が来ていることを、当のご本人は全くお気付きになられていないらしい。

 

(今日のおまけ)
 昨日いってきました「胃カメラ」しかも眠れる寝台(セデーションによる胃検診)の老人。さてその状況を少しばかり・・・。

 

 連休中に実家の風呂のタイルの目地貼り(コーキング)作業の途中に充填剤を左足薬指に落とし、指全体が紫色に変色したのが、運のつき。昨日のセデーション前処置では血管の点滴用チューブは外れるは、点滴は落ちないなど、検査スタートから躓き、開始は18日午前10時から30分遅れ。厭な予感がした。麻酔から目が醒めハッキリ覚醒したのは昼12時半も回ったころ。
 
 処置室を後にしようとしたころ、看護師経由で主治医に呼び止められた。検査の結果について読影段階で、1週間後の病理検査の結果が出る前に伝えておきたいことがあるとのこと。

 

 淡々と話す女医に冷静さを保てたが、よくよく帰路の電車で話の内容を振り返れば、結構空恐ろしいことを聞いたような気がする。
 さて、この話の続きは、気分が落ち着いた頃に掲載することに・・・

Have a nice weekend !

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   今週末の15日(土)は、1年ぶりにお札の切り替に山梨県山梨市三富村の大嶽山那賀都神社に参拝、御祈祷を願う。ここは、亡くなった母が生前信仰していた場所で、社殿まで延々1.5㎞の参道(山道)を歩く。お年寄りになるとこの山道が登りきれず、子供たちを身代わりに御祈祷を戴くようになる。
 

  お札の切り替は当方への母の遺言でもあったことから、母が亡くなっても毎年この時期にお供えの新米を持って参拝している。

 

  日原宮司とはかなり前からの知り合いで、今では携帯番号をやり取りする仲だ。こうしたことも訳あってのことだ。結婚して5年以上も子宝に恵まれなかった娘のために「子宝産授」を御祈願賜った翌年の春先、見事に娘は懐妊した。それほど御利益のある神社なのだ。また、パワー・スポットとしても最近有名で全国からお参りする人が絶えない。

 

 さて、この神社の奥宮は国師ケ岳の東の天狗尾根中腹の岩山に南に向いている祠があって、宝剣が高く祀ってある。ただ、山道は荒れているので、滑落には十分気を付けてお詣いただきたい。

 

    帰路の途中、牧丘町倉科に立ち寄り、毎年お世話になっている方々に名産品の「巨峰」を贈ることにしている。ここも昔からのお知り合いの方で、毎年お互いにお会いできることを楽しみにしている。ここの息子さんは大学卒業後、都内でふらりと立ち寄った焼鳥屋の店長で、当方が客だったのがキッカケ。その後、彼は脱サラをして今や夫人の実家がある栃木の大農家の御主人になった御仁だ。どこに転機が巡り、どこで人生の潮目を迎えるか、だから人生は楽しいのかも知れない。悪いこともそんなに続きはしないし善いことばかりが続くこともない。

 

    翌16日(日)は、ご当地でマラソン大会が開催される「巨峰の丘マラソン」に参加。鼓川温泉までの高低差はのべ900メートル以上にも及ぶタフなコースで、玄人好みの大会だ。当方も時折参加しているが結構、キツイ。ゴール後には参加証の巨峰とアユの塩焼きが待っている。以上が病魔を押してのこの週末の当方のスケジュール。

 

   富士登山競争、大菩薩登山競争、日刊河口湖フルマラソン八ヶ岳ロードレース等々に参加したのも今は昔。錆びたナイフは何時になったら切れ味が戻るのやら・・・。早くこの病気を治したい・・・。

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(今日のおまけ)
 テなことで、ふたたび今週末帰省いたすマス!ので、週末からしばらくブログはお休みダス。前回の帰省時には体調を相当崩しましたので、今回ばかりは自重し、慎重に万全を期します。


 なぜって、だって連休明け大嫌いな胃カメラ検査なんドス!どうしてもアレが入らへんドス!涙目で、いっそのこと代打「デイープ・スロート婦人」にお願いしようかしら?