吉田類の日本百低山ではなく、5月初旬に発売されたれっきとした山と渓谷社の合本「全国絶景低山200」だ。というのもこの書籍、昨年2度にわたって上下巻で販売された絶景百低山を合わせて製作されたものだ。
山仲間のN氏が散歩がてら錦糸町まで出向いて買いも求め当方に紹介してきた。「食べれない」、「歩けない」、「ふらつき、眩暈」と体調は依然低調だが、一昨日近くの書店に出向き探した。見つからず店員に照会したところ「在庫切れ」の由。
残念だったが書店まで歩いて出向けただけでもありがたい。体力は相当落ち登る気にまでには届かないものの気持ち(内心)はいまだに登山に憧れを持っているようだ。
そこでアマゾンにて発注したところ翌日には手元に届いた。百均とネットショッピングさえあれば居ながらにして商品が手に入る。便利さと低価格これだから日本のデフレや円安は一向に解消しない。
至極、当たり前の理屈だ、目先の金利を20倍、30倍と上げたところで、所詮0%以下での対策。相変わらず100万円を1年預貯金したところで利息は100円にも満たない。
さて、先の「日本二百低山」パラパラとめくっていた処、巻頭に「高川山」が富士の眺望がいい山として特集されていた。
この山、数えきれないほど登った。ある時は大月駅から市立病院裏を通って砲台跡を横目に「おむすび山」経由で山頂を何度か目指したこともある。
名前は忘れたが頂上には必ず朝早くから麓の飼い犬が登って待って居てくれて、二人(その犬)で仲良く食事を摂ったことを思い出す。
ある日、見かけなくなったので登山者に訊いたところ「〇〇(犬の愛称)亡くなったよ・・!」と悲しい返事。以来、この山に登る楽しみが一つ消えた。
帰り(下山)は、女坂、男坂を使い初狩駅を目指したことが何度もある。知る人ぞ知るこの大月界隈には「桃太郎伝説」が今も残る。「扇山」、「九鬼山」、「猿橋」に「鳥沢」に「犬目」と・・確かにそれらしき地名が残っている。
そんなことを思い出しながら、今懐かしくその本のページをめくっている。