Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

三悪

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 三権分立三方一両損と三を使った用語は多いが、今日のテーマのように仏教では「三悪(さんまく)」とも使う。すなわち死者が悪行のために「地獄道」、「餓鬼道」、「畜生道」に落ちることを言う。また暴力団対策として「三ない運動」という標語もある。すなわち「利用しない」、「恐れない」に「金を出さない」のが対策の基本と、警察が啓蒙している。

 

 今更始まったことではないが、まさに政・官・業が三位一体となって真相を闇に葬る。事件は進行中だが、当初、国有地を破格の廉価で処分したにも関わらず記録はないと突っぱねた財務局。校長を立派な方と答弁していた首相が今度はしつこい人と変節した。業者は法律違反だと分っていても発注者(学校側)からの指示と否の無い態度をとる。教育の直接の監督権は都道府県の教育庁にあると知らぬ存ぜんぬを決める文科省の役人。では「参考人招致」をというと、与党一致で拒否。却って国民感情としては怪しいく思う。

 

 「どっぽん、ちゃぽん」に始まり、「ノーパンしゃぶしゃぶ」、「居酒屋タクシー」に「渡り(天下り)」の当局に「チャレンジ」と称して不正会計に平気で手を染める大企業。紛争最前線の自衛隊の「日報」を隠す防衛省、「戦闘」を「武力闘争」と言い張る言葉遊びが得意な防衛大臣。「共謀罪法案」の審議にしどろもどろ答弁の法務大臣。やはり、政権側や経営者が長期に権力を握ると「ゆるみ」や「ゆがみ」が健在化するようだ。そのうえ、現場の現場力の低下は否めず、下から上へあがる仕事は殆どない状態。どうやら世の中、江戸末期の「よいじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか」や三波春夫の「チャンンチキおけさ」の世相。先が見通せない中、どう動くかは自分で決めるほかない。

 

(今日のおまけ)

 まず、「自己責任」と軽々に、安易に言葉を使うが人がいるが、こりゃ大間違い。しっかりとした「説明責任」を果たさねば、相手方に「自己責任」は問えないのである。

 つぎに人が落とし穴に「ハマる」原因は1つには自分に原因があるものと他者に起因するものがある。後者は相手が悪いようにも見える。でも、よくよく考えると、相手を信用する自分にも非があることが解る。

 結局、落とし穴を造るのは自分自身なのだ。自業自得、自滅、そうしてまた今日も誰かが自分で墓穴を掘っている。

 

 さて、さて、今日はひと際、つまらない放談となってしまったので、お口汚しにおひとつ召し上がっていただきましょう。

あなたの人生の落とし穴はいったい!?」、結果はどうでした?

パロる

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 先日話題にした若者言葉「〜る。」から入ってみた。「パロディ」とは、「原型や形式などを借りながら風刺の利いたもや真似たのを言う」、「パロる」とはそれを動詞にしたもの。原型や元の作品の存在を隠したものは「佐野る」という。東京オリンピックのエンブレムがその典型、これは「偽造」で商標権侵害という立派な犯罪だ。その昔、CI(コーポレート・アイデンティティー)の一環で元勤務先のロゴマークロゴタイプを有名デザイナーと組んで、苦労しながら作り上げたことがある。

 

 社章、名刺、封筒、用箋や看板に至るまで、色(5色)、形、重さ、大きさやマークやロゴタイプの配置までをデザインマニュアルできめ細かく決めた。そしてそのマニュアルを使って全社の各部門に使用上の注意事項として徹底した。そのうえ、弁理士を通じて、特許庁に産業分類表の5部門に限って類似ロゴが後発しないよう商標として登録した。ただ全産業部門に登録しなければ、登録部門以外の業種は類似商標であっても使用は可能だ。例えば、極端ではあるが河童をモチーフにスポーツ会社が「ランニング事業部門」だけにロゴマークを登録したとしよう。そのマークの類似マークを同業他社が「水泳事業部門」に登録・使用しても、先のスポーツ会社は異議を申し立てられない。

 

 その後、徳兵衛が関わった「ロゴマーク」は、マニュアル違反のデザインや色合いの違うマークが社内に横行。結局それは、役員や総務部門が経費節減を御旗に勝手に偽造したものだった。最後はデザイナーにも呆れられ、「御社はCIを展開できる企業にはあらず!」と手厳しく叱られたことがある。今も元勤務先のマークを見ると怒りがこみあげて来る。笑いとコストと心に余裕がなければ、こうした風土の旧来人には創造的事業や業務にこれ以上手を染めてもらいたくはない。

 

(今日のおまけ)

 1つ百万円以上もする「フランク・ミューラー」の腕時計、それに相乗った高々4千円でパロった「フランク・三浦」の腕時計。商標権の侵害だと、とうとう最高裁まで争われたが、三浦さんの勝ち(勝訴)。久し振りに司法の賢明な「お裁き」に敬意を表する。

 

 因みにスポーツ用品メーカーの「(adidas)アディダス」をもじった「(ajidas)鯵ダス」、「(asedas)汗出す」や「(andes)アンデス)」。相田みつおの「にんげんだもの」をもじった「にんげんけだもの」、蚊取り線香の「金鳥」もじった「緊張」や「豪華粗品」は受け手の心に余裕がなければ素直に笑えない。これを「くだらない!!」と思う方は、当意即妙が判らぬ「扇子なし」の方か、または「難船っス!」な、お・か・た。

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 これほど多用される漢字もない。越中おわら節などの民謡と思えば、竹の節とか節足動物のようにも使うし、節約、節分、節制や節操のようにも使う。先ごろ石原元都知事の記者会見を見ていたが「果し合い」や「武士(もののふ)」など、会見前は威勢のよいことをおっしゃっていた。当日は「都の最高責任者は知事である」としたものの、次第にトーンダウン「都と都議会の総意で豊洲の移転は決まったものであり、下から上がってきたものを行政手続きに沿って判を押しただけだ」と、何時もの石原節は聞けずじまい。こんな変節者ではなかった筈だと、一節太郎もボヤいている。

 

 こちらのお方は、「一国の首相は公人であっても、その夫人は私人だ」という。そのご婦人が、この春開設の私立小学校の名誉校長を務める予定だった。NPO法人、財団法人や基金の長ならともかく、私立といえども一民間事業の名誉会長のような地位。それで「イイトモ」とでも勘違いされたのだろうか?首相の答弁は最後まで歯切れが悪く安倍節はここでも炸裂せず、ことは浪花節のように進まなかった。

 

 このブログもそうだが、SNSやLINEもそうだ。一方的なショートセンテンスで自らの主張だけを一方的に公開する。そこに至る背景や主義主張がなければ、そこには議論の余地も双方向性のコミュニケーション(国民との対話)も生まれない。だからなおさら世論形成など望むべくもない。こんな季節外れで礼節のないやり方では、本格的な大統領の時節は到来しないかもしれない。

 

 今日のブログには、いつもの軽妙な徳兵衛節が覗えない。とうとうネタ切れか?カツオ節手前の本・枯れ節状態。これをご覧のそこのお嬢さんも健康のため節煙してくださいよ!

 

 (今日のおまけ)

 松本市から塩尻市にかけて緑の緩やかな稜線が連なる高原が広がる。高ボッチ山だ。若い頃、中央高速が松本まで開通する前、塩嶺峠を越えて「みどり湖」や「高ボッチ山」にもポンコツ車で出掛けた。

 一昨日、岡谷市鉢伏山松本市の防災ヘリ「アルプス」が9人を乗せたまま墜落。全員絶望視されている。救援には地元警察や消防、松本駐屯地から自衛隊も駆けつけた。そして徳兵衛が山岳救難・救援のお手伝いをした山梨県の消防・防災ヘリ「あかふじ」(当時、関口副隊長。現在は渡邉副隊長)も救助に向かった。

 

 ヘリの運航コストは、民間の山岳保険でのチャーター代は約70万円/1時間といわれている。徳兵衛も山岳保険に加入しているので、最悪の場合、民間ヘリを利用することもできる。ただ、警察、消防、防災やドクターヘリは基本的に無料だ。気軽に登った山で足首を捻挫をして、動けなくなると、すぐに「110番」や「119番」で助けを求める無節操な登山者が多い。警察からの「他の遭難現場に向かっている」との応答に、「それじゃ、仕方ないので、自力下山します」との返答。笑うに笑えない話である。そこで、安易な利用を抑止するため、各都道府県もヘリ出動には救難者に一定の運航コストを負担させる検討を始めている。

 

 

ゴキブリ爺さん

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 命名は家の娘だ。今週中には里帰り出産も終わりご帰還の予定が、どうやら、週央から妙な雰囲気だ。ママ(娘)が体調不良で、当方には黙っていたらしい。産褥期によくある産後の肥立ちの悪さかもしれない。女房が子供を産んだ時に相当苦労させられたものだから、徳兵衛夫婦も必死だ。

 

 出産したクリニックに朝一番で予約を入れ、午前9時から診察に間に合わそうとする爺。当然送迎は爺々の運転だ。

血液、尿検査では異常がなかったので、ひとまず安心した。でも、今週の埼玉へのご帰還は来週にずれ込んだ。生きていればこそ、生きてるうちにお世話になった人に恩返しするのは当然のことだろう。まして血を分けた肉親ならなおさらのことだ。ずっとこうした孫との生活も爺婆にとって精神衛生上は良いのかもしれない。

 

 「糞爺、糞婆」というよりは「ジージとバーバ」と言われた方が何となく穏やかで温もりがある。なぜ、徳兵衛が「ゴキブリ爺さん」と、言われるようになったのか?それは至極簡単。会社を辞めて今はこのブログとサークルや自治会の会計幹事としてご活躍の次第。深夜にブログアップや会計処理をするものだから、夜中に娘とリビングで遭遇することも多く、双方とも「無言」。のちに娘から夜中にゴソゴソするもなだから、タイトルごとく「ゴキブリ爺さん」と命名された。あらためて、昨日は子を産む女性の気力と体力と辛抱強さを感じさせられた。

 

 

(今日のおまけ)

 母が生前の頃、夜中に洗剤液をいれた紙コップを片手に台所に出没したことを思い出す。何あろう、じっと排水管から上がって来る「ゴキブリ」を素手で掴んで紙コップに入れている。そりゃ人知を越えた妙技だ。そのうえ、家の内外のありとあらゆる通気口を金網で塞いで、ネズミの侵入を防いでいた。

 

 今は、実家には住人が居らず、ゴキブリやネズミが好物の食べ物や残飯がないものだから、その姿は見かけないが、よもや自分が「ゴキブリ」になろうとは、夢にだにしなった。そんなせいか、最近やけに近所で背中の綺麗な茶羽根ゴキブリをよく目にする。ゴキちゃんだけに、「ごきげんよう!!」とご遠慮したい。

 

銀ぶら

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 銀座でぶらり散歩、久し振りに独り銀座を歩いた。「紫野」で軽く食事を済ませて五丁目から京橋方面へ歩く。ひところより街並みや店並みはがらりと変わった。これも時代を反映しているのだろう。

 

 その昔は老舗も多くどこそこに行けば何が揃うと分ったものだが、今は何処に行けばいいのか判らない。日本の一等地といえば鳩居堂前。バブルの頃は、ハンカチ一枚の大きさの土地が3千万円もした。そのころ、徳兵衛も田舎に猫の額ほどの宅地を買い求め、何れ田舎に棲む予定だった。そのころから比べれば地価は⒍分の⒈にまで下がった。その間の固定資産税だけで3百万円も支払った勘定になる。

 

 そんなことをつらつら考えながら、アンパンで有名な「キムラヤ」に立ち寄り定番のアンパンは勿論のこと今、人気の「あんバター」を買い求め、それを口にしながら山野楽器前を歩く。こんなに盛況な「キムラヤ」も近々店を閉めるという。パレードや箱根駅伝で賑やかな中央通り沿いの懐かしい店がまた一つひとつと消えていく。

 

 京橋駅の近くになると、アジフライで有名な「松輪」が見えて来る。昼時ともなると長蛇の列に正午までには売り切れてしまうほどの人気店だ。「美々卵」のうどん、片倉ビル地階のレストラン、明治屋の洋食カレーや千疋屋のランチ、津村ビルから丸善三越前まで歩いてみた。昔の想い出にこみあげて来る寂莫感、若いころは30分ほどのコースはこの日に限っては1時間以上もかかり、足取りも重く自らの齢を感じざるを得なかった。

 

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(今日のおまけ)

 6年前の3月11日、東北大震災のとき、この徳兵衛は災害対策本部の責任者にいた。人の使い方の難しさを知った反面、こうした時に人の本性や能力がよくわかった。口先だけで一向に動かない人間、報告だけを求める役員、パフォーマンスばかりを気にするセクション。この時のむき出しの人間像をみて、以来そうした人種とはお付き合いをしなくなった。

 

 対策本部には一般の方からも電話が入る。富岡町や楢葉町からの相次ぐ電話。電話の向こうから嗚咽まみれの女性の悲痛な声で「助けてください!!・・・お金も食べるものも、何もない・・・どうか助けてください、お願いです・・・!!」。一瞬、我を失ったことを今も鮮明に憶えている。