最近、キャスターやアナウンサーの誤読が気になって仕方がない。昨日も犬エッチK女性アナウンサーが、「あおぞら銀行と大和証券グループ本社が業務提携で筆頭株主へ」のニュースをアナウンス中に大和証券「ダイワショウケン」を「ヤマトショウケン」と読み上げ、すかさずフロアディレクターらの訂正注意。その音声までもが全国に流れた。
嗚呼みっともない。同じく同局では「団塊(ダンカイ)」を「ダンコン」と読み、不治TVでは「何卒(ナニトゾ)」を「ナニソツ」と読み、他局でもMLBの大谷選手の打率のテロップ「0.337」を「3割3分7厘」と読めずに「レイ、テン、サンサン、ナナ」とまんま読み。
こうした傾向、喋りの噛みカミもそうだが。最近、特に目立ち女子アナに多い気がする。優秀で教養がありながら正確な日本が使えない。日本語の原点である「言葉の乱れ」の背景には若者らの曖昧言葉、敬語、尊敬語や謙譲語の使い方がよく理解されていない現実がある。
過剰な丁寧語の「さ」入れ言葉、「ら」付ことば。教えている国語教師でさえそうなんだから無理からぬ話だ。そのうえ原稿の読み間違いも酷い状態だ。
前後の文脈からすれば、結語は「否定形(~を認めてはおりません)」となるはずなのだがこれを「肯定形(~を認めております)」にしてさらりと読んでしまう。視聴しているこちらの方が恥ずかしくなってしまう。生放送の場合、これっていくら組織で仕事を徹底しても防ぎようがない。
当事者ご本人は、そう信じ込んでいるから当然の如く、それをシレッーとする。これは正に「放送事故」。もっといえばこれによって視聴者があらぬ誤解・誤認をして、世論の潮目が変わってしまうことだってある。
それに気になるのがキャスターやMCの出演者意見に対する「オオム返し」だ。ごモットものようなことを云っているようにみえるが、コメンテーターの発言をなぞっているだけ。だから、そこには進行役としての立ち位置も無ければ主義・主張、意見も考えも、まともなコメントもない。ただ、ただ番組進行しか頭にない。
これも背景には、一度ミスると次の採用(登用)や出番がなくなるものだから、芸能事務所もMCタレントには政治的発言を許さず、「無難に、無難に穏やかに」と過度、過激な姿勢を見せないようにと強気に出る。
こうした世界に限らず、あらゆる場面や仕事場で起きている。「妙な自信と自負と見栄」、「極度に失敗を恐れる言動(挑戦意欲の欠如)」に「虚勢と個性の吐き(履き?)違い」などがその根底にある。
どうやら、いい年をしたこの拙者でさえも誤読はするは、漢字や言葉の使い方が解っていない気もする。