どういう心理で人はテレビの通販番組から商品を購入したくなるのか。手にとってもいないし、食べてもいなければ味や感触といったものは全然わからないはずなのに。なのに「電話がつながりにくくなっています」と言われると欲しくなる。これは独占欲の強い人、競争心の旺盛な人、そしてずぼらな性格のタイプに多い衝動で、そこをターゲットにした商法なのだ。
お金に余裕があり、買い物に行ったりして、自分で選ぶのは面倒だが、人にいいと言われると欲しくなるタイプ。洋服がいい例で、似合うかどうかより、今すぐ欲しくなるタイプの人がターゲットなのだ。売る側としては、欲しくさせなければ商売にならない。ねらい目は子育てが終わった50代、60代の主婦層。
驚いたことに、こうした心理は一概にあながち否定もできない。人は時々、どうしても欲しいという衝動にかられる。物でも異性でも、そういう衝動があるからこそ生きていけるのだ。
DHAサプリメントを例に、DHAが青魚に多く含まれていることは嘘ではないのだが、実はプランクトンや藻の種類に最も多く存在していて、魚はそれを食べて成長するので人間は魚を食べることでDHAを自然と摂取している。
ただ、DHAは空気と熱と光に弱いので魚を料理して食べていたら成分が減ってしまうことや、刺し身でも大量に食べなければ意味がないこと、最近は赤ちゃんの粉ミルクにも含まれるほど体内で確実に機能することが科学的に証明された栄養素であることなどが公にされている。
時間帯は決まって夜中。午後の4時以降は「子どもも帰ってくる頃だし、そのうえ労働者諸君は昼下がりにそもそもテレビを見てない」。
これらはほんの一例だが、詳しくは先週か先々週号の「週刊現代」をご一読あれ!!