Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

出口のない入口

 f:id:koushuya:20210426021749j:plain

 毎度、毎度、灯りや希望の見えない話ばかりで恐縮する。

 

 御大・遠隔転移か再発かと肺に影、早速PCR検査を夫婦で幸い陰性だった。がん、糖尿病、心疾患などの基礎疾患を抱えている患者はこの時期、身が縮む思いだ。先日、一周忌を迎えた故岡江久美子は、コロナ感染前に乳がんの治療をしていて、免疫抑制剤抗がん剤)治療を行い、相当自己免疫力が落ちていていた。

 

 このことが重症化を進め死期を早めてとも言われている。面会も出来ず、看取りも出来ず、遺骨となって自宅に戻って来た。よく通った熱海の別荘も自宅も突然のお別れに大和田獏も、娘(美帆)さんも母親の持ち物や遺品の整理に手が付かないという。また、納骨も、葬式も、お別れ会も予定は(立た)ないという。遺族の喪失感たるや想像を絶する。すべてが想い出に繋がっているからだ。

 

 いまや至る所で、歪が生じている。旅館やホテルの従業員はPCR検査を受けないという。陽性反応が出た場合に旅館名やホテル名が公表され、これが風評被害となって集客に影響するからだと女将や支配人はいう。

 

 それに高齢者施設に入居しているお年寄りだ。感染防止やクラスター発生防止のために血縁であっても部外者と入居者は面会謝絶だ、できたとしても限られた時間だけのリモート面会だけだ。

 

 子どもであっても、母親の手を握ることも、顔を合せることもできない。その結果、痴ほう症が発症の進行する。とある施設では、完全防護服に身を包みたった10分~15分だけの親子の面接。

 

 娘の名前を何回も聞く母親。会いたかった娘は母親の手の温もりを感じて安堵する。コロナ禍にあって今は高齢者施設や介護施設や入院するのも高齢者にとっては地獄、監獄や刑務所と同じだだ。

 

 さりとて自宅待機したところで、今や、救急車を呼んでも47時間以上も入院先が決まらず孤独死が眼前に迫る。独居老人や単身者の孤独死の人数はここにきてウナギ上りだ。そんな何処の報道機関も実態を知らせない。これが社会正義なのか。

 

 妻に先立たれた旦那の余命は平均3年だそうだ。さて、独り身になった時に誰がお世話をしてくれるのだろうか?潜在的不安が頭を過る。