Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

この国は誰のものか 2―2(官僚国家)

 霞が関界隈の旧文部省横に、立派な門構えの旧大蔵省の建物があった。仕事柄ここへは何度も足を運んだ。大臣室の前の赤絨毯の上も歩いた。審議官、局長クラスのエリートともなると執務室を与えられ秘書も付く。

 

 ノンキャリの事務職は手狭い事務室に、机にうず高く積み上げられた書類の前の小さなスペースで仕事をする。窓を背にこの部屋で一番のお偉いさんは「課長補佐」まあ、いいとこノンキャリの頂点はここまでだ。

 

 予算編成時になると毎年、主計局職員が1人、2人中庭に投身自殺をする。歳時記のような恒例行事となっていた。建物の中で一番興味を引いたのは「購買部」と「食堂」まあ、一見の余地はある。日銀銀行券のサブレ、食堂メニューのカレーにそば。んまっと言いたいのだが、この建物に入るには用向き、部署、面会者などを事細かく申告しその上で事前交付された入館証が必要となる。

 

 さてこの国のカネと権力を握っているのは誰か?個別具体的事案につきましては答弁(コメント)を控えますんがっー、一般論として申し上げればぁーっ!

 中央官僚、中でも大蔵官僚は絶大なる力を持っていて、国会議員どころか総理大臣までもが「御意」と頭を下げる。ここは国家権力の中枢(権化)だ。だから事があると他省庁でも大蔵詣でを行う。いわばヤクザの組みたいなもので、上下関係、勢力関係、規律は軍隊以上だ。

 

 ところで、全国の都道府県、市町村の首長の7割は中央官庁出身者、旧大蔵省はもとより今でも財務省キャリアの格好の天下り先。総務省(旧自治省)出身なぞも、そこそこだがオークラに比べれば格下。局長、事務次官や議員ななるよりうま味があればこそ、地方の首長は旧大蔵省上がりか中央官のキャリアばかり。

 

そんな連中ばかりだから地方自治など確立するはずもなく、そうした首長連中は家族や親族を東京や地方に置いたまま。単身で権力を振りかざし、バックの「大蔵組」を拠り所に地方や議会を黙らせる。

 

実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典やWeblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 身分 > 官吏 > 官僚の意味・解説 と引いてみると以下のようにある。

 

 

官僚とは、国家公務員の中でも政策決定など国政に影響力をもつ役職にいる人のことである。官僚の中で一番上の階級に相当するのが事務次官である。事務次官に続くのが、局長、官房長である。事務次官と局長、官房長のことを高級官僚と呼ぶ。

 

 官僚の中でも、「国家公務員採用総合職試験」に合格し、省庁に採用された人をキャリア官僚、あるいは単にキャリアと呼ぶ。一方、「国家公務員採用総合職試験」よりも難易度の低い「国家公務員採用一般職試験」に合格して省庁に採用された人をノンキャリア官僚(ノンキャリア)と呼ぶ。ちなみにキャリア官僚とノンキャリア官僚では、出世のスピードや役職が異なる。

 

 こうした権力構造は、日本中の都道府県、市町村に限らずオラ方の役場の中にもある。