今日は六月のオツイタチ、あと半年もすれば今年も暮れる。とにかく時間が経つのが
早い。まるではよせい、早うせいと終わりをせっつかれているようだ。
昔、そのムカーシ、ムカーシのお話し。タブーとされてきたこれまでを今夜はそれを差し上げましょう。
ある処に・・・幼き頃にお袋から「あの場所(地域)に行っては駄目!」、あの頃にさえ、「あの子とお友達になってはイケナイ!!」と、きつく叱責されたことがあった。
当時は何もわからずいたが、ようやくこの歳になってなぞが解けたのは晩年。
口にしていいことは、人は能弁にして饒舌になるが一度これが偏見、差別や奴隷制度となると話は一変、口ごもる。実は歴史的背景・事実や裏事情を皆が知っているからだ。それをだれも敢えて、ことさら「公」の場では口にもしない。
ここに触れてはいけない問題がある。行政も法務当局も国も自治体もこれについては及び腰で、公平公正を前提にどちらも口を噤む。そして綺麗ごとしかいわない。
これを逆手によく職場に二人ズレの怪しきアンチャンがやって来て、一冊数万円もする歴史書を買えと詰め寄ってきたことがあった。これも時代背景を背にした逆手の商売。
接客した代表や責任者は怯えて何も言えず、ただ頷くばかり。彼等の一方は居丈高にモノをいうが、片方はなだめ役で折り合いをつけながら芝居がかったやり取りの末、最終的に高価な本を買わせていた。
地区によっては阻害されたり迫害された人々も多いと聞く。まさにこんな話題を採り上げること拙者自体も危ういカモ。明治時代当初に作られた「壬申戸籍(じんしんこせき)」を見てごらん、苗字さえ観ればあなたの素性やルーツが今でも直ぐわかる。