埼玉の浦和など関東近郊都市を流れ流れて、引っ越しを重ねやっとの思いで当方の自宅前までやってきた娘家族。これでやっと落ちくかと思いきや・・・
目と鼻の先で食事のおかずやお茶をしに気軽にやってこれる至近距離だ。娘の子供たちの幼稚園や小学校も決まり、上の子は今春から小学一年生。希望に胸を躍らせながら元気に学校に通っている。
徳兵衛爺さんもかわいい孫のためと思って、子供たちの登下校の付き添いをする見守り隊(通称:カルガモ隊)に手を上げ毎日孫の付き添いをしている。これがいい仕事となって自身も生きがいとなっていた。
雨の日も、風の日も一緒に登下校の通学路を一緒に歩いた。時には不審者情報として学校中に徳兵衛爺が不審者との情報が流れ、校長と掛け合ったこともあった。勿論「見守り隊証票」や蛍光のたすきは首、肩にかけているのだが生まれつきながらどうも人相が悪いらしい。
おかげでご近所の父兄にも面が割れ、散歩するのも儘らなくなった。
それはさておき、そんな娘家族が自宅を処分して、千キロ近く離れた西日本のとある地に年末までに移住するといい始めた。理由や動機が一向にはっきりしない。子育て環境だとか自分たち家族の将来を考えてとは言うものの、そんなジプシー生活を続けていたら、果たしてよいはずがない。でも本気のようだ。
突然のことに腹も立つ、反面、寂しさや行く先も心配だ。小さな子供は親に従わざるを得ない。これが吉と出るか凶と出るか早速、移住先の方位を調べた。吉方位ならいいが・・