今から28年前の午前5時46分、阪神淡路大震災が起き64百余名の命が奪われた。哀しみ、悲劇、惨事というのは突然にして予期しない時にやってくる。何人もの若い命が奪われ、伴に職場で働いた同僚や上司も命を落とした。
フェードアウトとは聞こえがいいが、休廃業、退職、辞職、事件事故などの凶事は向こうから予断なくやってくる。メールの音信普通、アカウントの削除、書簡、手紙やはがきの整理に別離。
多くの人はそういうことを口にしない。ひっそりと、黙って、人知れず立ち去っていく。
これまでに何度も命を失いかけた。転倒、骨折、自転車・自動車事故、淋病、失命の危機、転落に山での道迷い、海水浴で離岸流で沖に流されたことも、工事中のエレベータホールに落ちたことも、気を失ったことも、それに極めつけは何といっても「がん」!
こうして振り返ってみると、くたばりそうでなかなかくたばらない!これを運の強さというのか「憎まれっ子」というのかは分からないが、兎に角ここまでやってこれた。
志、半ばで災害や、事件、事故に巻き込まれた人の無念さを思うとそれを口にさえできない。今日もある方が去った。何も言わず誰にも分からず人知れず・・。だったら一言ってほしかった。