「お前はすでに死んで(終わって)いる!!」(北斗の拳より)
朝日新聞の朝刊に2~3週間前から広告特集として「定年力」なるインタビューが三回にわたって連載されている。
映画公開を前にシリーズで掲載されているもので「定年力」にスポットあてたものだ。一回目は、「週末婚」や「ひらり」で有名となった内館牧子(どうみても写真は増田明美だとおもうのだが・・・)、二回目は、「こころの定年を乗り越えろ」で顔が売れた楠木新(当方と同じちゃぶ台、鏡台、京大法卒)。
今日は、そのエッセンスをお届けしよう。内館は「終わったことを認めて人生の第二ラウンドへ」と題して「仕事人生の黄金期は短い」ことを伝えている。難関大学に頑張って入った人も、一流会社に勤めていた人も着地点は皆同じ。
でも、エリートだった人ほど、その「急降下」が受け入れられないのではないかと指摘する。そして悠々自適で趣味に生きるなんて、本当はその人はやりたいことがないじゃないかと苦言も呈している。
最後にこうも言っている「誰でもいつかは終わるけれど、それまでは一番やりたい仕事を思い切りやったほうがサラリーマンとしては、“成仏できる”と結んでいる。
二回目の楠木氏は、生き方を変えればチャンスが広がるとし、定年の準備に早めにとりかかることを勧めている。「空気を読む」とか「お任せします」といった具合に主体性もなく会社にどっぷりつかっていた人間が、退職後、組織から外れると、何をすべきが、何をしたいのかも分らなくなるという。
そんな中、定年を迎えるにあたっては、全人格的に生き返るチャンスだとも断言している。多分、これこそが本来の「定年力」なのかもしれない。
(今日のおまけ)
6月に入ると邦画のロードショウが目白押しだ。6/1の表記の「終わった人」(キャスト:舘ひろし、黒木瞳、広末涼子に笹野高史ら)に始まり6/9には、「空飛ぶタイヤ」が封切りだ。時折、シネマ・シアターにふらりと出かけることがある。
誰にも邪魔されず、ビールを片手に2時間あまり銀幕のストーリーに没頭する。これ、なかなかいいもんでっせ!映画鑑賞。とにもかくにも当方、年が歳だけに千円ポッキリで時間が潰せるのが嬉しい。
でも、いつも映画を観終わると主人公になったような気分で劇場を後にするのが何とも不思議だ。