モスラの原型。天蚕(ヤママユ)、この季節至る所で見られるが、自販機の灯りを目がけて乱舞しているのを見たこともあるだろう。何せ、この昆虫、蝶々ではなく蛾の仲間、羽根を拡げると悠に15cmはあろう。
普通の蚕と違って、このヤママユは森の中に生息していて、コナラやブナの葉をエサに生糸と同じように蛹から高級生糸(天蚕糸)が取れる。薄緑色でその輝きには驚かされる。母親の実家は、酪農や養蚕もやっていた。2階には蚕棚が一面に設けられていて、朝どりの桑の葉が夜中にはなくなり、「オカイコ」さんが食べる桑の葉の音が「しゃかしゃか」と夜通し2階から聞こえてきたのを思い出す。
もちろん、食べつくした桑の枝を燃やして沸かした「五右衛門風呂」、あの枝の焼けた匂いは今も忘れえないノスタルジックな香りだ。
さて、ヤママユは成虫になると口が退化してしまい殆ど食餌を取らない。幼虫の時に蓄えた栄養だけで、短い一夏を過ごす。記憶は曖昧だが、確か両性保有しているようで、オスにもメスにもなれると聞いたことがある。
それに、羽根にある大きな目玉のような紋様。これって、鳥の目をイメージしているようで、カラスや害獣から身を守るため外敵を威嚇するためのものだそうだ。
オカイコさんも蛾の一種だが、ヤママユの生糸は高級ながら成虫は口数が少ない(尤も口が退化しているので口が開かない)それでいて男性にでも女性にでもなれる才色兼備。なおそでいてマン丸眼鏡のような羽根の紋様は外敵を威嚇するだけの能力を持つ。 このヤママユそこらあたりの口数の多い爺さんよりはるかに立派かも知れない。。。
(今日のおまけ)
そんなに、引出しも話題も多くないので、ネタがなくなると専らは「ラジオ」か「テレビ」ネタを拾ってくる。ネタが多い時はパソコンが不調、パソコンが快調に作動している時は、今度はネタ枯れ。
最近もブログ専用タブレット・パソコンが瀕死の重体(20日が休刊日となったのもそのせい)。電源が起き上がってこない。サポートセンターに照会するも修理すると、基本、データは初期化されてしまうという。ブログの2、3は亡くなっても構わないが、スケジュールと体調管理データが格納されているので起動しないとバックアップさえ取れなくなる。
四苦八苦しながら優しく撫で撫でしていたら、突然、モっこり起き上がった。慌ててバックアップを取って事なきを得た。自分自身がいつ突然死にあっても良いように、普段から書置き、遺言の類は、常に最新バージョンで保管していた方が良さそうだ。