Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

お主もワルやのう(高利貸の巻)

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 その昔は商工ファンドやオレンジ共済なる詐欺まがいの街金どころか闇金会社が存在した。今や大手の武富士アイフルなども台所事情は苦しいようだ。

 

 それに反して、このところモビット、レイクやアコムの宣伝が頻繁に登場するようになった。この銀行傘下(グループ)に入った、もしくは提携したこれらの会社は、一般に消費者金融(銀行本体ではフリーローン・カードローンと称している)と呼ばれ、月額返済はいずれも元利均等(定額の一部が元金、残りが利息)払いによる返済(リボ払い)が常だ。

 

 借入時は、保証人や担保不要でしかも最初の一週間は無利息、即日融資とかを謳い文句に、カタチばかりの非対面だけでササっと貸してくれる。だが、ATMでの借入であっても挙動や端末操作や書類の置き方など微細な点までもがリモートによって監視されている。

 

 すぐに、本人確認や信用情報との突合わせが行われている。実はこうした厳格な審査の下にスピード融資が実現しているのだ。

 

 だが、借入が実行されたものの、一旦返済が滞るともなるとどの会社も手のひらを返したように返済督促と取り立てが厳しくなる。尤もリボ払いだから元金返済がなかなか進まないので無理もない。

 

 例えば60万円の借入をしたとしよう。この低金利時代、住宅ローン金利並の1%以下の返済だとしよう。これを元金ベースで考えれば毎月1万円の返済で5年もあれば完済できるのだが、この種のローンは何と借入利息(平均実質10%程度、延滞ともなれば悠に15%以上を超える遅延損害金を支払わされる)を含めると完済までに10年近くを要する。

 

 これ実はその昔、当方も大手都銀のカードローンを利用したことがあって、何時まで経ってもなかなか借入残高が減らず困ったことがあった。アホらしくなって一括繰上返済した。だから実体験としてこのことは身に染みて判っている。

 

 つまり、貸手側にとっては割高のTV・CMを頻繁に打ったところで、腹は痛まない。こうした会社にとっての上得意客は遅れながらも延滞期日前後になってギリで返済してくれる先だ。だから、どの会社にとってもこれほど美味しい商売はないのである。

 

 闇金は別だが、金貸は銀行法貸金業法出資法などの様々な根拠法に基づいて商いを行っている。老婆心ながらお借入れの際はご自身でよくよくお考えになられ、慎重にご利用願いたい。さもなくば大ヤケドをすることになる。

 

 頭(貸出)は大甘で、尻(回収)となると態度が豹変する。この中で一番悪質な会社(銀行)がどこかは、信用や風評被害にも関わる問題なので、敢えてここでは申し上げないことにする。