Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

生か死か(二話連続の一)

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 この寒さ、若い時はこの程度の寒さは一向に堪えなかったが、このお歳で病弱ともなると流石にこたえる。雪山や春山は何回も行った。体の芯まで冷えるのは登頂後や下山直後に寒さが襲ってくる。山登りのご経験がある方なら多分お分かりだろう。

 

    加齢とともに体感は衰え、暑さや寒さに対して感覚がマヒする。真夏のお年寄りの熱中症もいい例だ。でもここまで来ると手足の抹消神経が鈍く痛く、そのうち感覚がマヒしてくる。つまり手足先の血行障害、凍傷や壊疽の始まりがこれなのだ。

 

    どうやら、夏の暑い盛りや寒い日には出歩かず、じっと家で神妙にしていた方が賢明だと云うことが最近やっとわかった。寒冷地に棲みながら囲炉裏端で暖を取りながら一杯やっている御大には、寒冷地功労賞を差し上げたいくらいだ。このところの早朝散歩は氷点下前なのにトニカク、サムイ~っ!

 

    話は飛ぶが、親戚にとある有名病院のERで勤務する男がいる。相当年下だが信念とか拘りが強い。運ばれてくる患者は皆、瀕死の状態で生死の境をさ迷うという。実は、お悩みも多く、現場に堪えられないと溢していたことを思い出す。その彼に聞いた、人間の生死や命を分けるのは何かと。答えは意外だった「患者の生きようとする叫び(執念)ではないですかね」と。つまり、患者自身の生命力がそうさせ、その手伝いをしているだけなのが医者や看護師だという。改めて世の中の現実を思い知らされた。

 

   そんなことをよそに、世は太平、国会議論は全くかみ合わず幕間が多すぎる。「左党」を酒飲や酒好きと呼ぶが、相変わらず右も左の与野党の茶番政治には切迫感も緊張感もない。

  

    一方では壮絶な命のやり取りをしているというのに・・。入院して盤石にして命を長らえる患者もいる。反面、犯罪、交事故や不慮の事故に巻き込まれた被害者や命の瀬戸際にいる急患らは何が起こったかも判らず、さぞ無念で残念に違いないだろう。そこにいくと当方なぞ、まだ、まだ、幸せなのかもしれない。一昨日、救急救命室のドキュメント視て、ふとこんなことが頭をよぎった。折しも、昨晩は娘の中学時代の同級生が亡くなったとの知らせが届いた。(明日に続く)